先週お伝えした通り、本年１０月から適用される新しい最低賃金は、＋５０円という過去最大の引き上げ幅になりました。和歌山県の現在の最低賃金が９２９円ですので、１０月からは９７９円ほどになるかと考えます。（正式には８月中に和歌山県最低賃金審議会で決定されます。）
【速報】今年の最低賃金、過去最大の５０円アップ、全国平均１０５４円、和歌山県は９７９円に！ – ＹＭＯ (yano-support.com)
今後、今年の最低賃金大幅UPに対する事業者支援策が出てくるかもしれませんが、最低賃金UPに直接関連する現時点の支援策として厚労省の「業務改善助成金」があります。この助成金の申請要件は「事業所内の最低賃金を３０円以上引き上げる」ことですので、今後要件を満たす事業者はたくさんいるかと思います。（他の申請要件として、「事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であること」もありますので、ご注意ください）
ただし、10月以降に申請する場合、＋５０円の最低賃金引上げに対応した上で、更に３０円以上引き上げる必要があり、申請が難しくなります。そこで、最低賃金の引き上げ前の９頃月までに申請（計画の提出）を行い、その後賃金の引き上げを行うことをお勧めしたいと思います。
申請の際の計画づくり等の事務作業が煩雑と聞いてはいますが、当助成金の活用を検討してみては如何でしょうか？また、当補助金への申請サポートは社労士さんの領域ですので、興味のある方は是非社労士さんへ相談してみてください。
１）業務改善助成金とは？
当助成金の助成対象は設備投資、コンサル費用等幅広いですが、（一般的な補助金では補助対象とならない）自動車、パソコン、スマホ、タブレット等も助成対象になります。
当助成金の詳細情報は下にある厚労省HPにある資料をご覧ください。
①令和６年度の業務改善助成金パンフレット＞＞001222481.pdf (mhlw.go.jp)
②厚労省HP業務改善助成金ページ＞＞業務改善助成金｜厚生労働省 (mhlw.go.jp)
２）助成額、及び助成率
当助成金の助成率、及び助成上限額は以下の表のとおりです。実際の助成額は、対象となる設備投資等の費用に助成率をかけた金額となります。また、助成上限額は、最低賃金を引上げた従業員数、引き上げ額によって異なりますので、ご注意ください。
