今週、2回にわたって中小企業庁の部長さんの動画(~事業計画作成のアドバイス~)について解説しましたが、今回が最後になります。
*動画~事業計画作成のアドバイス~)>>https://www.youtube.com/watch?v=jZOtYcaTIaw&t=2s
最後のテーマは以下のとおり。
「他の事業者と連携して事業再構築補助金へ個別に申請しませんか?」
動画の後半部分(22:00~26:00の4分間)で部長さんは、「束ねた事業計画書が欲しい!」と言っています。つまり、「複数の事業者が連携して大きな事業再構築に取り組んで欲しい」「その際は、審査において加点される」(通りやすい)」ということです。以下、動画のテロップを抜き出してみました。
どうでしょう!コロナの深刻な影響で非常に苦しんでいる観光地、商店街等の事業者様、同じ地域の仲間と連携しての事業再構築補助金へ申請してみては!
自力では絶対にできない大きな「起死回生の新事業」にチャレンジできます!(無責任に言っているようですが)
大分前に相談を受けた県内の観光地の飲食・土産屋さんは、コロナ前に比べ売上90%減と言ってました。厳しすぎますよね!
3社が集まれば、個別に申請するにして、1億8千万円(6000万円X3社)の補助金が受けられます。つまり、事業規模では、2億7000万円以上の事業ができます!(自腹も3社で9000万円ありますが)
5社集まれば、4億5000万円の事業になりますね。これは、自力では絶対にできないことですよね!
連携しての事業再構築事業の可能性として、部長さんは、商店街における「共同セントラルキッチンの設置」「共同デリバリー網構築」などを挙げてます。
以下、1回目の採択事例をチェックした上で、連携事業の事例・可能性についての私見になります。
1)観光地での事業者連携の可能性
*以下、採択者リスト(PDF)を「観光地」で検索してきた採択事例の内、連携の可能性のあると思われる事例をピックアップしてみました。(実際は、連携していることで申請・加点されている事例ではないでしょうが)
共同での「観光スポット」の設立、共同での「ネット販売」、共同での「食品開発・設備投資」などが1例として考えられるかと思います。
2)商店街の事業者連携の可能性
*以下、採択者リスト(PDF)を「商店街」で検索してきた採択事例の内、連携の可能性のある事例かと思います。(実際は、連携していることで申請・加点されている事例ではないとは思いますが)
部長さんが言う通り、共同での「デリバリー網」「セントラルキッチン」もありますが、他にも様々な連携パターンがあるかと思います。以下の採択事例にそのヒントがあるかもしれません。
以上、全国の観光地、商店街の事業者様、是非、ご検討いただければ幸いです!
最後に、認定支援機関への期待ですが、部長さんも「認定支援機関からも連携を働きかけて欲しい!」とお願いしています。とはいえ、こんな事業者間のマッチングなど、簡単なものではありません。