10月の最低賃金大幅引き上げを見越して、補助金・助成金の有効活用を検討しませんか?

生産性革命補助金

今年3月、私は右の記事で2023年度の最低賃金が大幅に引き上げられる可能性について言及しました。>>10月からの2023年度最低賃金はどうなる?大幅な引上げを予想! – YMO (yano-support.com)

先週、(今年10月以降の)2023年度最低賃金の引き上げ幅を決定する厚労省の中央最低賃金審議会の議論が開始されました!以下、当件に関する各メディアの記事になります。

最低賃金4%上げ視野、全国平均1000円の機運 議論開始 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

最低賃金、1000円到達へ調整 | ロイター (reuters.com)

最低賃金1000円超へ…物価上昇で大台の可能性|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 (newswitch.jp)

上の記事で各メディアが予想している通り、2023年度の最低賃金は4%アップ、全国平均で1000円の大台になりそうな気配です。ちなみに現在の和歌山県最低賃金額は889円ですので、4%アップした場合は36円増の925円になります。(仮に40円引き上げられた場合は929円になりますね)今後の予定ですが、今月末には厚労省審議会で引き上げ幅の目安が決定され、これを受け8月に各都道府県の審議会が最終的な2023年度最低賃金額を決めることになっています。

仮に10月から最低賃金が大幅に引き上げられた場合、大きな影響を受ける事業者もいらっしゃるかと思います。(ちょっと気が早いですが)今のうちから最低賃金アップへの対応を検討されるべきと考えます。。考えられる対策として、まずは値上げ(価格転嫁)の検討等があるでしょうが、本日は最低賃金を大きく引き上げる際、特に活用できそうな助成金・補助金について書いてみようと思います。

1)業務改善助成金(厚労省)

業務改善助成金とは、簡単に言えば以下のとおり「事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引き上げ、生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を助成する制度」です。対象費用としてはパソコン、自動車等も対象になります。

助成額は以下のとおり、引き上げ額、引き上げる人数によって異なります。

この助成金の詳細情報は下URLにありますので、ご関心のある方は是非ご一読いただければと思います。

①業務改善助成金パンフレット:001110680.pdf (mhlw.go.jp)

②厚労省HP業務改善助成金ページ:業務改善助成金|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

2)持続化補助金「賃金引上げ枠」の活用(小規模事業者のみ)

国の主要補助金のひとつである持続化補助金ですが、現在の申請枠概要は以下のとおりとなってます。(注:当補助金へは小規模事業者のみ申請可能です。)

最低賃金アップを考えると、狙い目は補助上限200万円の「賃金引上げ枠」です。補助上限が通常枠(50万円)の4倍になりますので、小規模事業者には大変魅力的な申請枠かと考えます。当申請枠の申請要件は以下のとおりです。

持続化補助金は「お客さんを増やすための補助金」とも言われていますが、最低賃金を引き上げて販路開拓等のための思い切ったアクションをお考えの小規模事業者事業者は、賃金引上げ枠の活用を検討してみては如何でしょうか?

矢埜 幸男

矢埜 幸男

これまで幅広い分野で多くの和歌山県内事業者を支援してきました。特に、各種補助金の申請サポート、プレスリリース作成サポートにおいては、事業者のお役に立てると自信を持っております!

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矢埜 幸男

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