28日、経産省は2021年度版ものづくり白書を公表しました。
経産省HP公表記事 >> https://www.meti.go.jp/press/2021/05/20210528002/20210528002.htm
公表記事にある通り、今回のものづくり白書のポイントは;「新型コロナウイルス感染症の感染拡大なども経て、我が国製造業を取り巻く環境は急速に変化し、「ニューノーマル」に突入しています。こうした現状を踏まえ、事業者に特に影響の大きい「レジリエンス」(サプライチェーン強靭化)、「グリーン」(カーボンニュートラル)、「デジタル」の3つの観点から官民の最新動向を分析しました。」とあります。
本白書第一章の副題は「ニューノーマルでの生き残りに向けて」となってますが、製造業においても「ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応」する必要があるかと思います。
記事に張り付けてある当白書(本文)は300ページの大作ですので、以下簡単に解説したいと思います。
1)まずは、下URLにある「総論:―製造業のニューノーマル/レジリエンス・グリーン・デジタル―」(約2ページ分)を一読する。
>>https://www.meti.go.jp/press/2021/05/20210528002/20210528002-4.pdf
この総論を一言でいえば、以下のようになるかと思います。
「新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大のみにとどまらず、近年、我が国製造業のサプライチェーンのリスクとなる「不確実性」は高まる一方。加えて、世界各国でカーボンニュートラルやデジタルトランスフォーメーション(DX)の取組が急速に進展。 すなわち、「製造業のニューノーマル」は、レジリエンス・グリーン・デジタルを主軸に展開される。」
2)白書の概要版は下URLにありますが、概要版でも50ページ超とちょっと長いです。
>>https://www.meti.go.jp/press/2021/05/20210528002/20210528002-1.pdf
「我が国製造業の足下の状況」が3,4ページにありますが、「今後3年間の見通しも減少傾向にあり、依然として先行き不透明な状況が続き」そうです。5ページ以降は、どんどんスクロールして、興味深いページがあれば、目を通してみては如何でしょうか?
3)白書にはコラム記事として事業者の取組事例が多く掲載されています。下URLは当白書の「目次」になります。
>>https://www.meti.go.jp/press/2021/05/20210528002/20210528002-2.pdf
- この目次に面白そうなコラム記事(事例)があれば、白書本文で実際に読んでみては如何でしょうか?
最後に繰り返しになりますが、製造業においても「ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応」する必要があるかと思います。今後デジタル化・DX等の新しい取組が必要な場合は、以下のような補助金などの支援策の活用をご検討いただければと思います。
- 事業再構築補助金 >>https://jigyou-saikouchiku.jp/
- ものづくり補助金 >>https://portal.monodukuri-hojo.jp/
- 県の令和3年度和歌山県ものづくり生産力高度化事業費補助金
- >>https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/063100/seisanryokukoudoka.html
【参考情報】:昨年のものづくり白書2020に関するブログ記事
>>https://www.yano-support.com/wp/wp-admin/post.php?post=2308&action=edit