昨日の記事のとおり、本年10月より最低賃金が全国ベースで3%、和歌山県では3.4%アップし、859円になります。
コロナ禍が長引く中の大変厳しい最低賃金UPですが、ほぼ決まったことですので「いたしかたない」ことかと。(事業再構築など戦略の見直しは当然のことですが、)今後、まずやるべきことは「生産性を上げること」かと考えます。
中小事業者において、生産性を上げるための一番の近道は「IT化による業務の効率化」と個人的に信じてます。県内の中小事業者様の中には、かなりIT化が進んでところもありますが、小規模事業者を中心にIT化が進んでいない、逆に言えば(会計、受発注、勤怠管理などなど)業務プロセスをIT化することで生産性が大きくUPする「伸びしろ」がある事業者が、まだまだ多いことは間違いないことかと思います。
国は、最近「DX」「DX」と連呼していますが、特に小規模事業者においては、難しい「DX」の前に、まずはシンプルで比較的容易な「IT化」の推進が必須かと考えます。
(注)個人的な理解では、「DX」(デジタルトランスフォーメーション)とは、IT技術を使い、ビジネスモデル(商売のやり方)自体を変革することであり、業務の効率化・生産性UPが目的の「IT化」とは異なると思ってます。
皆さまの業務IT化に際し、是非活用いただきたいのが「IT導入補助金」です。(先日紹介しました県の製造業向けデジタル化補助金もそうですが)「もうIT導入補助金など知っている」という事業者も多いでしょうが、再度以下の情報に目を通していただければ嬉しいです。
*IT導入補助金:特設サイト>>https://www.it-hojo.jp/applicant/
*IT導入補助金2021 概要説明(15分) >>https://www.it-hojo.jp/eventinformation/
*今後の公募スケジュール
先日の記事で、「この補助金は採択率さえ公表していない」「採択のポイントがよく分からない」と書きました。そこで、ちょっとWebで調べて見ました。当然、公的機関(中小企業庁や事務局)からの情報があれば、ご紹介するのですが、ほとんどありません。私は、基本的に公的機関、信頼でいそうなメディアの情報しか当ブログで取り上げない方針ですが、今回は例外です。以下、当件に関わる民間のコンサルの情報発信を紹介したいと思います。
1)【2021年 IT導入補助金】1次公募の採択率は54.1%(民間コンサルのブログから)
>>https://soichiro.co.jp/blog/it_hojo_saitaku/
このブログ記事によれば、2021年1次公募の採択率は54%だったそうです。個人的に思っていたより高い数字です。ただし、ブログ筆者はあくまでも推定・予想と言ってます。
2)採択のポイント:「書類に不備がない」「データ・数字に整合性がある」
*https://www.pull-net.jp/it-subsidy/acceptance-rate/
*https://soichiro.co.jp/blog/it_hojo_point/
上の記事を読んだ感想ですが、当補助金に関する私の考えは間違ってないかったと思いました。記述を工夫してPRするところが本当に少ない、まずは「書類に不備がない」「データ・数字に整合性がある」ことが一番大切とのことです。
IT導入補助金申請は、基本、ITベンダー(IT導入支援事業者)との共同申請になりますので、できれば申請経験の豊富なITベンダーであれば、一層採択されやすいのではないかと考えます。
以上、今回の最低賃金の上げ幅は28円で全国平均は930円。政府の方針ですが、「早期に全国平均で1000円」と言ってますので、このままいけば、今後3年間は毎年30円程度上がる可能性が大です。(当然、コロナ等の景気に大きな影響を与える突発的な要因次第ではありますが)