2年前より基金化され通年公募となっている「IT導入補助金」ですが、来年度は補助スキームが大きく変更になるようです。本年のスキーム(申請枠・補助上限額・補助率)は以下のとおりになってます。
(注)C/D型は低感染リスク型(コロナ型)になります。
来年からのIT導入補助金の概要詳細は未だ公表されていませんが、最近公表されたPRチラシ、経産省補正予算案関連資料では、大枠について以下のとおり記載しています。
①PRチラシからの抜粋(https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2021/hosei/seisansei.pdf)
②経産省令和3年度補正予算案関連資料からの抜粋
- PRチラシの記述を見ると、約2年後に導入される「インボイス制度の対応支援」に特化した補助金にもみえますが、さすがにインボイス制度の対応以外のITツール活用も対象にはなるかとは思います。
- とはいえ、来年のIT導入補助金のキーワードは「インボイス制度への対応」ということでしょう。
- 来年は「申請枠」が大きく変更になりそうです。(今までのコロナ枠(低感染リスク型)はなくなりそうです。)
- 特筆すべきは、以下の3点かと思います。 *ITツールの補助率が大きくアップします!(~ 50万円(補助率3/4)50~350万円(補助率2/3)) *PC、タブレット、レジ等のハードウェアの購入も補助対象になります!汎用性の高いPC、タブレットの購入が補助対象とは、例外的な措置でしょうね。(ただし、インボイス制度への対応に限定する可能性も考えられます)ほぼ全ての事業者でPC・タブレットの新規購入・入れ替え需要はあるかと思います。詳細は不明ですが、今後公表される申請要件を満たせば、ITツール導入と併せてPC購入も申請することが可能になりそうです。 *クラウド使用料に関し、今まで1年間分が補助対象でしたが、来年は2年分が対象になります!
では、上記の補助金スキームを反映した来年の公募がいつから始まるのでしょう?現在のIT導入補助金事務局HPにある公募スケジュール(https://www.it-hojo.jp/schedule/)には、今月12月22日締切分(5次締切分)で「最終締切予定」と明記しています。(同じ「生産性革命推進事業」という傘の下にある「ものづくり補助金・持続化補助金」では、このような「最終締切予定」という表現は、今のところ一切ありません。)
また、来年1月以降の(通年公募である)IT導入補助金の公募スケジュールは公表されていません。(ちょっとおかしいねすね?)本年は2か月毎に公募締切を設けていましたので、これを考えると来年最初の公募開始は2月中ということになりますが、はっきりしません。もし、事務局の公募をやるとなると、公募開始が遅れる可能性もあるかと思います。
いづれにせよ、来年最初の公募はいつになるか分かりませんが、上記PRチラシにある補助金スキームの大幅変更は、来年最初の公募に反映されると予想します。