【主要補助金解説②】来年のものづくり補助金、IT導入補助金は、どう変わる?

生産性革命補助金

昨日は新補助金の新事業進出補助金の概要について解説しましたが、本日は現行のものづくり補助金、IT導入補助金が来年どう変わるか書いてみたいと思います。以下、当該補助金の来年の拡充点・変更点について公表されている資料ですが、より分かりやすく解説します。

1)来年のものづくり補助金

下表は本年のものづくり補助金大枠になりますが、来年は申請枠、補助上限額、補助率アップ条件などが変更になります。

  • まずは申請枠について、来年は「省力化(オーダーメイド)枠」が廃止になるでしょう。後日解説しますが、来年の省力化投資補助金においてはオーダーメイドの省力化投資を支援する一般枠が新設されことが決まっていますので、重複する当申請枠はなくなるかと思います。その他、「製品・サービス高付加価値化枠」は継続されます。「グローバル枠」も継続されるのではないでしょうか?(予想)
  • 本年の製品・サービス高付加価値化枠における補助上限額・補助率は上の表のとおりでしたが、来年は「従業員区分を見直し、21人以上の中小企業を対象に、補助上限を引き上げる」とあります。多分、上限は多分8000万円になるでしょう。来年の補助率も原則1/2ですが、「3か月以上地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員が全従業員の30%以上いる場合」には2/3へ引き上げられます。(小規模事業者・再生事業者に対しては本年同様に無条件で補助率2/3になるかと予想します)
  • その他、来年は申請要件等も見直しされるようですので、公募開始時に公表される公募要領をしっかり確認する必要があります。
  • 最後に公募スケジュールについて、以下本年の公募実績になりますが、来年も同じようなスケジュールで2回の公募があると予想します。(あくまでも個人的な予想です)

2)来年のIT導入補助金について

  • 下スライドは本年実施されたIT導入補助金の大枠です。公表資料には「セキュリティ枠の補助上限引上げ・要件見直し、汎用ツール・導入後支援の補助対象化 など」とありますが、セキュリティ枠以外の申請枠でも何らかの変更があるかもしれません。
  • 補助率は原則1/2とのことですが、ものづくり補助金同様に「「3か月以上地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員が全従業員の30%以上いる場合」という条件で、補助率が2/3へ引き上げられます。
  • 最後に来年の公募スケジュールですが、本年の公募実績同様に2月に最初の公募が開始となり、月1回の高頻度で公募があるかと予想します。(来年10月頃まで)

矢埜 幸男

矢埜 幸男

これまで幅広い分野で多くの和歌山県内事業者を支援してきました。特に、各種補助金の申請サポート、プレスリリース作成サポートにおいては、事業者のお役に立てると自信を持っております!

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矢埜 幸男

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