- 持続化補助金コロナ型の3次締切分の採択結果について:採択率が大幅ダウン
30日夕刻、小規模事業者持続化補助金「コロナ特別対応型」3次締切分の採択結果が公表されました。
なんと、今回の採択率は34%となり、前回コロナ型2次締切分の採択率(81%)と比べて、50ポイント近くダウンしました。(ちなみに、前回締切のものづくり補助金採択率(38%)よりも低い数字です)
本年度の持続化補助金の採択結果 | 申請者数 | 採択者数 | 採択率 | |
1次締切 | コロナ型 | 6,744 | 5,503 | 82% |
一般型 | 8,044 | 7,308 | 91% | |
2次締切 | コロナ型 | 24,380 | 19,833 | 81% |
一般型 | 19,154 | 12,478 | 65% | |
3次締切 | コロナ型 | 37,302 | 12,664 | 34% |
3次締切では申請者数が大きく伸びたことは確かですが、それにしても今回の採択率の大幅な低下は、個人的にショックを受けました。いつもは私見を極力排して書いているつもりですが、今回は私見を交えて、以下解説したいと思います。
- 予算額が決まってますので、どうしようもないところもあるでしょうが、小規模事業者支援で3人に1人の採択者とは、あまりにも低すぎます。これでは、面倒な補助金申請に慣れていない小規模事業者が、がんばって当補助金へ申請するインセンティブが働かなくなると考えます。個人的な見解ですが、低くても、採択率50%(2人に1人)であってほしいです。
- 結果論にはなりますが、このような低い採択率であれば、採択者の特典である「事業再開枠」など設けず、少しでも採択者の数を増やしてほしかったというのが個人的な感想です。
- 次回の持続化補助金の採択結果発表は、コロナ型4次締切、一般型3次締切ともに12月頃かと思います。申請書数にもよると思いますが、1次締切・2次締切のような高い採択率は望めそうにはない気がします。(それとも予算的に厳しいのはコロナ型だけなのでしょうか?不明です)
- 当方、4月以降、相談を受けた小規模事業者へは「今年の持続化補助金はコロナで苦しんでいる方が多いので、大変採択されやすいです。どんどん活用してください」と言い続けてきただけに、反省とともに残念に思います。
- 今後の持続化補助金申請ですが、ご承知のとおり、今後約2年半は通年公募であり、いつでも申請できます。(コロナ型は次回12月10日締切が最終です)
- 今回、申請者の2/3にあたる24,638者が不採択になったわけですが、次回以降の公募締切で再チャレンジされる方もいらっしゃるでしょう。また、長引くコロナの影響から抜け出すために、これから当補助金を活用したいと考えている事業者様も多くおられるかと思います。
- 仮に、予算額の関係で今後も低い採択率が見込まれるのであれば(あくまでの推測です)、12月閣決定予定の3次補正予算の中に当補助金の増額・上乗せを盛り込んでもらいたいと願うばかりです。
次回の持続化補助金コロナ型の公募締切は、12月10日。申請予定の小規模事業者様、商工会議所・商工会の指導員様のサポートを受け、しっかりと申請書(経営計画書)を作成してください。作成の際は、以下のミラサポPlusにある記事を、是非ご参考いただければと思います。
- 持続化補助金「経営計画・補助事業計画」の書き方
>>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/6666/
- 補助金の申請事例・持続化補助金①