昨日は「省力化投資補助金」の公募大枠についてお知らせしましたが、業種を問わず人手不足に悩んでいる全ての事業者は当補助金の活用を検討してみるべきと個人的に考えます。本日は、何故そう考えるか書いてみたいと思います。
①ロボット、Iot、AI商品以外にも様々な省力化関連商品が補助対象になるようです!
補助対象の商品は「ロボット、Iot、AI等の省力化に即効性のある汎用製品」となっています。私の知る限り補助対象商品のイメージとして政府が出しているものは以下の6つになります。
省力化・省人化の効果が期待できるものの、「ロボット、Iot、AI」とは言えないようなキャッシュレス型自動券売機や無人監視システムも補助対象になってます。つまり、「ロボット、Iot、AI」だけにとらわれず、省力化・省人化に資する様々な商品が補助対象となるかと考えます。「うちはロボット、Iot、AIなんか手が出せない」という事業者も、公募開始と同時に公表になる「商品カタログ」に目を通すべきでしょう。ひょっとしたら、自社業務の省力化・効率化に役立つ商品が掲載されているかもしれません? 省力化関連商品のメーカー・ベンダーは、当補助金を拡販のための武器・商機と捉えるでしょうから、こぞって対象商品カタログに掲載されるよう補助金事務局へ登録申請することが予想されます。
②5000億円(3年間)の巨額予算、及び高い採択率の可能性?
省力化投資補助金は3年分の予算が5000億円という大型補助金です。また、3月の1回目公募開始以降も2か月に1回のペースで公募締切が設けられますので、事業者は良いタイミングで申請できます。(令和8年度9月末までに15回程度の公募を予定)
昨日紹介した当補助金の事務局公募資料によれば、「採択予定件数は計12万件」と多くの採択事業者を予定しています。あくまでも個人的な予想になりますが、(同じカタログ型の簡易申請方式である)IT導入補助金並みの高い採択率(約75%)になる可能性もあるかと思います。ちょっと期待しすぎでしょうか? 予算額は決まっていますので、申請者数次第で採択率は変動するでしょうから、あくまでも個人的な予想・期待である旨ご理解ください。
③申請が楽!事業者の申請負荷が小さい!
当補助金は、一番上のスライドにもあるとおり、「面倒な申請書類や面倒な手続きなしに、中小企業が商品を「カタログ」から選ぶように、省力化のための汎用製品を選べば補助を受けられる、簡素で即効性のある補助制度」です。事業再構築補助金やものづくり補助金の申請に必要な事業計画書(A4で10枚程度)の作成は不要です。イメージとしては現行のIT導入補助金の申請方法に近いことが予想されます。申請サイト(jグランツ)からGビズIDでログインし、対象商品を選択し必要なデータを入力していくようなイメージでしょうか?また、IT導入補助金同様に販売者(ベンダー)との共同申請になる可能性もあるかと思います。その場合、申請負荷、及び採択後の手続き(実績報告等)は一層小さくなるのではないでしょうか?事業計画書作成の経験がない、苦手な事業者も前向きに申請を検討してみては如何でしょうか?
以上、今年の目玉補助金である「省力化投資補助金」の申請を検討すべき理由として3点挙げてみました!1回目の公募開始は3月になりますが、まずは公募開始と同時に公表される「商品カタログ」に目を通すことをお勧めします!
【ものづくり補助金の速報】
先月末にものづくり補助金の第17次公募が始りましたが、1か月後の昨日、なんと第18次公募が開始されました!びっくりです!同じ補助金で2つの公募回が並行して実施されるのは異例の事かと思います。17次公募締切は3月1日、18次公募締切は3月27日になります。 以下、昨日に公表された18次公募の公募要領です。
*18回次公募の公募要領 >>はじめに (monodukuri-hojo.jp)
明日の配信記事では、この「ものづくり補助金18次公募」について解説したいと思います。