今年の目玉補助金といわれている省力化投資補助金の公募に関し、先日の以下の記事で「補助対象の商品カテゴリ数が非常に少ないこと」をお伝えしました。
省力化投資補助金の第2回公募の締切は9月24日!現在の公募申請状況について! – YMO (yano-support.com)
具体的には、以下の表のとおり、半年以上前(補助金事務局公募時)の初期想定と比べて、補助対象となる商品カテゴリ数、及び製品数が少なすぎるのが現状です。補助金公募が始ったばかりとはいえ、今後公募を継続していく上で危機的な数字にも見えるのは私だけでしょうか?(当補助金は今後2年以上継続される予定です)
このような現状を打開するため、中小企業庁・補助金事務局は以下の対策を実施すると発表しました。以下、中小企業庁HPの公表記事になります。
カタログ型省力化補助金の事務局に「カタログ登録サポートセンター」を開設します | 中小企業庁 (meti.go.jp)
1)商品カタログを拡充するための「カタログ登録サポートセンター」の設置
- 「今後の公募に向けて、商品カタログの充実を図るべく、「カタログ登録サポートセンター」を令和6年8月7日(水曜日)から同補助金事務局に設置することとしました。」
- 「カタログ登録サポートセンター」は、主に、製品カタログの登録プロセスに関与する工業会や省力化製品の製造事業者をはじめ、販売事業者、中小企業等からの御相談を受け付けることで、製品カタログにカテゴリ及び製品を登録するためのサポートを通じ、製品カタログの充実を加速させていきます。」
今後、この「カタログ登録サポートセンター」が有効に機能し、商品カタログ数、製品数が飛躍的に増えていくことを期待したいと思います。
2)当面の間は公募回・締切を設けず、随時申請を受け付け!
上URLの公表記事は以下の記載もあります。
- 「8月9日(金曜日)からは、応募・交付申請の利便性向上を図り、早期の省力化を実現するため、当面の間、随時受付を行います。(メンテナンス期間を除く) 採択・交付決定は申請から概ね1~2ヶ月程度を予定しています。」
この記載の具体的な内容を確認するために、補助金事務局へ電話し、以下確認しました。
- 2次公募は9月24日申請締切で予定していたが、これを廃止し、当面の間は公募回・締切を設けない。
- 代わりに、今後は随時・個別に事業者からの申請を受付し、個別審査(概ね1~2ヶ月)の後に採択結果を申請者へ直接通知する。
- 事務局HPにて(定期的に)採択結果・採択者情報を公表するか現時点では不明。
公募回を設けずに随時受付するとは、経産省の補助金の中では異例のやり方かと思います。この制度変更に伴い、補助金事務局HPの公募スケジュール情報は以下のように変更されています。「応募・交付申請の利便性向上を図り、早期の省力化を実現するため」とはいえ、何故、このような変更を行ったか不明です。単なる勘繰りですが、よっぽど1次公募の申請者数が少なかったのでしょうか?随時申請を受付ても、処理できる申請数なのでしょうか?