以下、来年実施される経産省主要補助金一覧表になりますが、今週は数回に渡り一覧表にある各補助金の概要をもう少し突っ込んで解説してみます。本日はまず最初に、事業再構築補助金の後継として来年新設される「新事業進出補助金」について書いてみます。
1)新事業進出補助金の概要(事業再構築補助金の後継)
当補助金の概要について、現在公表されている情報は以下のとおりです。
(情報元:中小企業庁資料>> r6_hosei_point.pdf)
(情報元:中小機構HP資料 >> 募集要項:中小企業新事業進出促進事業の概要)
- まずは申請要件が気になります。資料には「企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦(新規性)や賃金要件等」とありますが、具体的にどのような要件になるのか来年公募開始時に公表になる公募要領をしっかり確認する必要があります。「新規事業」の定義は何か?具体的な賃金要件とは何か?現在の事業再構築補助金の要件である業種指定があるのか否か?などなど。
- 補助対象経費は「建物費・機械装置費・システム構築費・技術導入費・専門家経費 等」とあります。建物費も対象となっており、現行の事業再構築補助金の補助対象経費とほぼ同じになるかと思います。
- 以下、現行の事業再構築補助金の大枠です。新補助金でも政府方針に基づき複数の申請枠が設定されると予想しますが、よりシンプルになるような気がします。申請枠毎の補助上限額は不明ですが、下表の上限額がひとつの目安になるかと思います。補助率は上の資料に1/2とありますが、現行と同じように大規模賃上げを条件に2/3となるかもしれませんね?
- 最後に公募開始時期ですが、まずは補助金事務局を公募・決定する必要がありますので、来年4月頃の公募開始(申請締切は5月頃?)と予想します。ちなみに、当補助金の基金を管理している中小機構は、先週に事務局公募の事前予告に相当する告知を公表しています。当告知は右URLのとおり。>>「中小企業新事業進出促進事業」に係る資料提供依頼・意見募集について | 調達・公募情報 | 独立行政法人 中小企業基盤整備機構
- 以上が現時点での新事業進出補助金の概要となりますが、補正予算案成立後の来年1月にはPRチラシ等より詳しい概要資料が公表されるかと思います。