中小企業庁は来年の新補助金「中小企業成長加速化補助金」のPRチラシを公表し、公募の概要、スケジュール等の大枠が判明しました。下スライドがPRチラシになります。>>seicho_kasokuka.pdf
1)当補助金の概要
当補助金は売上高100億円を目指すような成長志向の事業者を対象とするものですが、予想通り、別補助金である「中堅・中小成長投資補助金」(補助上限50億円、補助率1/3、要件として投資額10億円以上)を下支えする内容となりました。公募詳細は、来年3月に公開予定の公募要領を待つ必要があります。
- 補助上限5億円、補助率1/2、投資額が1億円以上であることが必要です。投資額とは、補助対象経費総額であり、補助対象外の土地取得費等は含まれません。
- 投資額が15億円以上であれば、上位補助金である中堅・中小成長投資補助金(>>leaf_2ji.pdf)へ申請する方が金額的にお得になりますね。(補助額が高くなる)
- チラシの活用のイメージにあるとおり、当補助金は設備投資を支援するものです。補助対象経費ですが、上位補助金である中堅・中小成長投資補助金と同じになるかと予想します。下スライドは、この成長投資補助金の補助対象経費詳細になりますので、ご参考ください。宣伝広告費等のマーケティング費用は補助対象外になります。
2)公募スケジュール、審査方法、予想される競争率(採択倍率)について
- 1回目の公募スケジュール概要は下スライドのとおりです。
- 補助金事務局を決定後、申請受付開始は5月、申請締切は6月、採択結果発表は8月というようなスケジュール感ですね。結果発表後の交付決定前に支払った費用は補助対象外になりますので、ご注意ください。
- 補助事業の実施期間は、交付決定から2年間(24か月)です。2年以内に補助事業を完了する必要があります。
- 来年に2回目の公募があるか否か、現時点では不明です。
- 当補助金の競争率(採択倍率)は、相当高くなることが予想されます。ちなみに、本年に2回の公募が実施された上位補助金である中堅・中小成長投資補助金の採択結果ですが、1次公募採択倍率は約7倍、2次公募は約10倍という高い競争率でした。
- 審査方法は不明ですが、事業計画書を含む書面審査に加え、プレゼンテーション審査(面接)があると予想します。
3)申請要件である「売上高100億円を目指す宣言」について
当補助金のPRチラシ(seicho_kasokuka.pdf)には下スライドが含まれており、申請要件のひとつである「売上高100億円を目指す宣言」の概要を説明しております。詳しくは、来年2月公表予定の募集要項を待つ必要があります。この宣言ですが、上位補助金である中堅・中小成長投資補助金においても申請要件になるかと思われます。(既に売上100億円を超えている企業を除く)