「スタートアップへの投資」は、下にある通り政府の重点投資分野のひとつとなっています。
1)スタートアップってどんな会社?
では、スタートアップ(企業)とは、どんな会社を指すのでしょうか?ベンチャー企業との違いなでしょうか?東京大学の機関(東京IPC)HP(https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/startup/)では、スタートアップを以下のとおり定義しています。
「スタートアップとは、急成長をする組織のことです。 わずか数年間で数千億円の価値評価が付く会社や、数十年で世界を変革するような事業を行おうとしている会社などをさします。 急成長をする組織であれば、組織の規模や設立年数などに関わらず、スタートアップに該当します。」
ベンチャー企業の定義に似ているかとは思いますが、一般的になベンチャー企業より更に短期間に急成長するイメージでしょうか?また、スタートアップというと「起業」というイメージですが、急成長する組織であれば、既存の会社でも新規事業で急成長しているのであれば、スタートアップ企業とみなされます。
この意味で、日本におけるスタートアップ企業は、欧米と比べると非常に少ないことは事実であり、岸田政権がスタートアップ企業の起業・育成に投資していくことは当然のことなのでしょう。(個人的に、遅すぎた感があると思ってはいますが)過去30年ほど、日本では米国のGAFAのような世界市場を席巻するような企業は生まれなかったわけですので。
2)政府のスタートアップ支援策
政府のスタートアップ支援策ですが、経産省は本年6月に下にある「METI Startup Policies ~経済産業省スタートアップ支援策一覧~」を公表しています。ご興味のある方は下URLの資料に目を通してみては如何でしょうか?
「METI Startup Policies ~経済産業省スタートアップ支援策一覧~」 >>https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220621001/20220621001.html
今秋に編成されるであろう経済対策・第2次補正予算にも更なるスタートアップ支援策が盛り込まれることは間違いないかと思います。
スタートアップとは急成長する企業ですので非常に大きな投資が必要であり、その分リスクも大きくなるのは当然です。既に安定した事業を営んでいる事業者が、スタートアップ企業となるのは大変難しい事かと思われます。とはいえ、例えば事業承継を契機に、若い経営者がスタートアップといえる新規事業に取り組んでいる事例も出てきていることも事実です。今後、和歌山県において1社でも多くスタートアップ企業といえる事業者が出てくることを期待したいと思います。(例えば、宇宙産業に関わるスタートアップとか?串本のロケット基地は、最近出てきた最先端の大きな地域資源ですので)
最後に余談ですが、現在「ユニコーンに乗って」というTVドラマが放映中のようですが、教育系スタートアップ企業の若き女性経営者の物語のようですね。私は未だ見ていないのですが、これから録画して見てみようかと思います。