皆さま、既にご存知かと思いますが、現在、厚労省の審議会において今年度(10月からの)最低賃金の引き上げ幅が議論されています。今後の予定ですが、例年通りであれば、7月末に厚労省審議会が新しい最低賃金の引き上げ幅の目安を答申し、それを受け、各都道府県の地方審議会が最終的に決定することになります。(昨年、和歌山県では8月5日に決定されました。)
現在の検討状況ですが、下の記事にあるとおり、かなり揉めているようです。
*7月1日朝日新聞記事「中小企業の賃金上昇0.3%、最賃引き上げに厳しい数値」
>>https://www.asahi.com/articles/ASP7165Y3P71ULFA00L.html
「今年は、最低賃金引き上げにこだわる菅義偉首相の意向も受け、政府がコロナ禍前の引き上げペースへの回帰をめざしている。だが、中小企業を中心に経営側が反発を強めている。」
毎年そうですが、最低賃金の引き上げに関しては賛否両論あります。以下、その両論の1例をちょっと紹介しておきます。
1)引き上げ派 ~菅首相ブレーンであるアトキンソン氏のインタビュー記事「日本再浮上に賃上げ必須」~
>>https://www.jiji.com/jc/v4?id=202107keizaihyaku0140002
2)据え置き派 中小企業3団体:「菅内閣総理大臣への「最低賃金に関する要望」の趣旨説明を実施」
>>https://www.jcci.or.jp/news/jcci-news/2021/0607103843.html
一昨年までは、最低賃金は毎年3%ほど引き上げられてましたが、(新型コロナの影響により)昨年は、ほぼ据え置きとなり、ご承知のとおり和歌山県では1円アップの831円となりました。
現在も新型コロナの影響は依然として色濃い状況ながら、ワクチン接種も広がってきております。このような状況の中、厚労省審議会がどのような結論を出すのでしょうか?2年連続、ほぼ据え置きになるか、それとも一昨年並み(3%)の引き上げになるか? もし、3%UPとなった場合、和歌山の最低賃金は856円になりますね。
7月28日頃になるかと予想しますが、厚労省審議会による「引き上げ幅の目安」の決定を待ちたいと思います!
追記:
当ブログでは各種補助金について解説することが多いですが、以下の主要補助金においては、「(各地域での)最低賃金+30円」が申請要件 or 加点項目になっていますので、お忘れなく!
1)ものづくり補助金>>申請要件
2)IT導入補助金(B、C、D類型)>>申請要件
3)持続化補助金:一般型と低感染リスク型 >>加点項目