和歌山県の最低賃金審議会は6日、最低賃金を現行の時給929円から+51円引き上げて980円とするよう和歌山労働局長に答申しました。51円の引き上げは、国(厚労省)の審議会が答申した50円よりも1円高く、引き上げ率も過去最大の5.5%となります。新しい最低賃金(980円)は、10月から県内で適用される見通しです。和歌山県でも最低賃金が、ほぼ1000円の時代に突入したことになります。
和歌山 最低賃金51円引き上げ980円に|NHK 和歌山県のニュース
今回の最低賃金大幅UPは、多くの県内事業者にとって大きな影響があるものと予想されます。また、労働市場では「人手不足」の状況が続いており、最低賃金以外でも「初任給の上昇」「従業員全体の賃上げ」などにも対応する必要があり、中小の経営者にとっては非常に厳しいビジネス環境かとも思います。
先日の記事でも書いた通り、事業者にとっては、賃金上昇分を利益増加、生産性向上で対応する以外にはありません。利益増加について、政府は価格転嫁(売価UP)を重要視しており、中小企業が価格転嫁しやす環境を整備しようとしています。これは当然のこととして、中小事業者においては賃金上昇分を含めても利益の出る体質を構築することが必須かと考えます。
最後に、最低賃金UPへの支援策として、先日配信した「業務改善助成金」の記事を再掲しておきます。
最低賃金大幅UP(+50円)への支援策である「業務改善助成金」の活用について! – YMO (yano-support.com)