本日は以下、近畿経済産業局関連の情報を2つ紹介したいと思います。
1)日経新聞記事:「近畿経産局・米村局長「ポストコロナへの挑戦を支援」
昨日の日経新聞に上の見出し記事が掲載されています。以下、記事からの抜粋になります。
- 「一部では持ち直しの動きがみられる。輸出が増え生産もコロナ禍前の水準に回復しているという声も出始めた。一方、飲食や宿泊など人の動きに関わる産業は厳しい状況が続いている。ワクチンがゲームチェンジャーになり得る。変異ウイルスなどの不安定要素はあるが、数カ月後ぐらいの回復局面に向けて稼ぐ力を取り戻せるよう支援する」
- 「ポストコロナを見据え、強い企業や産業をつくるためにどんな挑戦をすべきか、この機会に本気で考えてほしい。そのために1兆円規模の『事業再構築補助金』ができた。関西の企業にも使ってもらえるように普及活動やアドバイスをしていく」
- 「日本はコロナ禍後に行きたい国の上位に挙がる。必ずインバウンド(訪日外国人)は戻ってくる。観光業が強い産業に変われるよう、今こそ攻めの取り組みに挑戦してもらいたい。」
- 「これ(万博)をものにできるかどうかは、関西のかなり先まで影響するだろう。コロナ禍で産業界は大変なところも多いが、ぜひ様々な取り組みに挑戦してほしい」「関西にとって有意義な投資と捉えるためにも、地域の力や産業の力をどうレガシー(遺産)として残せるか、今から考えることが大切だ。万博はオールジャパンのイベントでもあり、盛り上がりを各地域に広げていく必要もある」
上の記事を読んで「なるほど」とは思いましたが、一番印象的なことは「必ずインバウンド(訪日外国人)は戻ってくる」という発言です。「戻ってくるのは、いつになるのか?」という不確定要素はありますが、確かに「戻ってくる」ことは間違いないかと思います。インバウンドが戻ってきた時に、それに備えて準備していた事業者と、そうでない事業者では、将来大きな差が出てくるのでしょうね?(とはいえ、目先の商売をなんとかしなければいけないでしょうが)
リスクのある私見ですが、来年のインバウンド需要増加を前提に、今まで我慢していた「インバウンド外国人客」+「ポストコロナの観光のあり方」を考え、何か新しい再構築事業があるはずだとも思います。
2)近畿経産局レポート『関西企業フロントラインNEXT』 ~逆風から飛び立つ航空機-関西航空機産業の明日への挑戦を取りまとめました!~
上の1)のインバウンド需要と同じでしょうが、コロナ禍で特に甚大な影響を受けている産業の一つである「航空機産業」の需要も、必ずもどってくるかと思います。
近畿経産局が航空機産業に携わる関西の中堅・中小企業の取組を調べたところ、「厳しい環境をただ堪え忍ぶだけでなく、将来を見据え様々な工夫や変革を続ける挑戦者としての姿」が見えてきたとのことです。
下URLのレポートは、こうした企業の取り組みにフォーカスしたレポート「関西企業フロントラインNEXT Vol.22 逆風から飛び立つ航空機-関西航空機産業の明日への挑戦」になります。
https://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/kokuuki/20210630newsrelease_frontline.html
「コロナ禍で歩みをとめてしまうのか、それとも新たな成長に向けた機会と捉え自社の成長につなげて行くのか、自社の課題に向き合い、コロナ禍の今だからこそできる・やるべき事項に取り組む企業の姿」を紹介しています。
ご興味のある方は、3~10ページにさらっと目を通し、結論部分の25~28ページを読んでみては如何でしょうか?