先週、中小企業庁は「中小企業の成長経営の実現に向けた研究会」1回目会合を開催しました。当研究会の目的は、「成長中小企業の経営の特徴・モデルケースを踏まえ、成長経営を実践する企業を多数創出するための新たな中小企業政策の方向性の提示を目指す」とのことです。
1回目会合の配布資料ですが、非常に興味深いものとなってます。その中での特に目を引いた「経営環境分析」のパートを中心にポイントを紹介したいと思います。
当研究会配布資料【事務局説明資料】>>004.pdf (meti.go.jp)
1)中小企業のおかれている「経営環境分析」が非常に興味深い!
「新たな中小企業政策の方向性」を検討するために、当資料ではまず経営環境分析を行っています。(2~7ページ)中小企業が直面する大きな経営環境変化は以下の5つ。
- 人口減少・少子高齢化に伴う国内経済の縮小(P.3)
- 新たな価値観等に伴い変化する需要構造・ビジネス環境(P.4)
- コストアップが経営の圧迫要因に(P.5)
- 人材確保・定着のため、賃上げできる利益を生む経営への転換が必要か(P.6)
- GX・サプライチェーン構造の変化に伴う要請(P.7)
上記の点、経営者の皆さまは既に認識されているかとは思いますが、当資料では最新の事実と数字(Fact&Figure)を基にたった5枚のスライドで簡潔に分かりやすく経営環境を説明しています。以下、スライドをそのまま貼り付けますが、皆様のおかれている経営環境を(最新の事実と数字で)再確認するためにちょっと目を通してみては如何でしょうか?今後の経営・事業戦略を考える際に役立つのではないでしょうか?
2)成長志向の中小企業創出に向けた政策検討の全体イメージ
当研究会では、上記の経営環境を前提に新たな中小企業政策の方向性を検討するとのことですが、現在のイメージは下スライド(P.15)のようです。今後、検討を重ねこの全体イメージをブラッシュアップするのでしょうね。
3)中小企業の成長経営の特徴・モデルケース(成功事例)
中小企業庁では、成長を遂げた中堅・中小企業約30社にヒアリングを実施し、重要な共通特徴を分析しています。以下、成長を遂げた成功事例のサンプルですが、ご興味のある方は17~25ページをご覧ください。