本日は近畿経済産業局が先月公表しました最新レポート「関西中小企業における外国人材の雇用・活躍の実態2」を紹介します。近年、企業の人手不足が深刻化する一方であり、和歌山県内でも既に外国人材を活用されている事業者も多く、また今後外国人の雇用を検討されている方もいらっしゃるかとも思います。「外国人材の雇用・活用」に興味のある方は、是非ご一読いただければ幸いです。
1)当調査資料、及び調査結果のまとめ
①当調査レポート(完全版)>>frontline_no29_full.pdf (meti.go.jp)
②当調査レポート(概要版)>>frontline_no29_summary.pdf (meti.go.jp)
【調査結果のポイント】は以下のとおりです。(第29回「関西企業フロントラインNEXT~関西中小企業における外国人材の雇用・活躍の実態2~」を取りまとめました!(近畿経済産業局) (meti.go.jp)
- 関西の外国人材は5年前に比して約1.6倍(28万人超)に増加。全国の伸び率(約1.4倍)に比して伸び率が大きい。
- 国籍別割合で見ると、全国に比して関西はベトナム国籍の人材の増加が大きく、当局管内(2府5県)のいずれにおいても、国籍別外国人労働者数のトップを占める。(関西:35.6%、全国:25.3%(2023年))
- 一方で、関西は全国と比して、就業者に占める外国人労働者数割合、外国人雇用事業所割合や1事業所当たりの外国人労働者数が少ない。
- 労働生産性の観点から外国人材の活躍状況を調査したところ、「海外市場を中心とした販路開拓・拡大」、「現地市場向けの営業・提案力強化」、「DX・デジタル化・IT化」などの分野での活躍事例が見られた。併せて、成長意欲の高い外国人が社内組織の活性化に貢献している事例も確認。
- そのような企業では、具体的な企業内でのコミュニケーション手法から、共に働く日本人社員の変化の必要性、更には日本で生活する上での丁寧なサポート体制など、実際に外国人と共に働く企業ならではの具体的な実践が存在。
2)外国人労働者数の推移、その他
以下、関西の各府県のデータになります。和歌山県の外国人労働者数は4700人ほどで、関西では外国人労働者が一番少ない県となってます。
次に関西地区、及び和歌山県の外国人労働者の国籍別労働者数の推移です。近年関西地区、とりわけ和歌山県ではベトナム人の比率が高いようです。
最後に、以下当レポートの目次を貼り付けました。上記の外国人労働者数の分析以外にも「主な外国人材の受け入れ制度」「外国人材活躍のポイント」について有益な分析がなされています。ご興味のある方は是非目を通してみてください。