ご承知の通り、政府は女性が活躍しやすい環境整備、仕事・子育ての両立支援を推進しており、2022年より従業員100人以上の事業者に対し環境整備・両立支援の行動計画である「一般事業主行動計画」の策定・公表を義務付けています。また、厚労省は女性活躍・両立支援に積極的な事業者を認定する制度として「えるぼし認定」「くるみん認定」というものを設けていますが、主要補助金の審査において下スライドにあるとおり加点項目として設定されていることをご存じでしょうか?(来年の新補助金である「省力化投資補助金」「大規模成長投資補助金」でも加点項目となる可能性が高いでしょう。)
そこで本日は、加点項目でもある「一般事業主行動計画」「えるぼし認定」「くるみん認定」の概要、及び申請方法について解説してみたいと思います。
1)「一般事業主行動計画」概要、策定・登録方法
前述の通り、常時雇用する従業員が101人以上の企業は、従業員の仕事と子育てに関する「一般事業主行動計画」を策定し、その旨を都道府県労働局に届け出ることが義務とされています。(100人以下の企業は努力義務)
主要補助金の加点に関しては、従業員100人以下の事業者は、この行動計画を策定・公表すれば加点されますが、100人以上の事業者は、行動計画を策定の上、後述する「えるぼし認定」もしくは「くるみん認定」を受けることが加点の条件となります。
「一般事業主行動計画」の策定方法、及び計画書ひな型、記載例は、下URLに掲載されています。
一般事業主行動計画とは? | 一般事業主行動計画公表サイト | 企業が行う両立支援の取組を紹介するサイト (mhlw.go.jp)
この行動計画書を策定の上、下にある指定サイトに登録することで情報公開することができます。
登録にあたっては、入力マニュアル・計画策定支援ツール等もありますので、ご参考ください。
女性の活躍推進企業データベース | データ公表マニュアル・行動計画策定支援ツールなど (mhlw.go.jp)
パンフレット:000984248.pdf (mhlw.go.jp)
2)えるぼし認定、及びくるみん認定について
「えるぼし認定」は女性活躍の環境整備に関する認定制度であり、「くるみん認定」は子育て・両立支援に関する認定制度になります。認定を受ける一番のメリットは「優秀な人材の確保や企業イメージの向上につながる」ことですが、前述のとおり主要補助金において加点項目になっています。その概要は以下のとおり。
①えるぼし認定の概要:雇用環境・均等行政をめぐる 最近の動き (mhlw.go.jp)
②くるみん認定の概要:くるみん認定・プラチナくるみん認定・トライくるみん認定・くるみんプラス認定とは? | 一般事業主行動計画公表サイト | 企業が行う両立支援の取組を紹介するサイト (mhlw.go.jp)
その詳細については以下のパンフレット資料をご覧ください。
①えるぼし認定の詳細情報:000984241.pdf (mhlw.go.jp)
②くるみん認定の詳細情報:999zentai.pdf (mhlw.go.jp)
【参考情報】
えるぼし認定企業、くるみん認定企業は下のサイトで検索できます。
優ジロウ ホワイト・ブラック企業検索 – SHEM 非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構
このサイトで全国、そして和歌山県内でどれぐらいの認定企業がいるのか調べてみた結果、以下のようになりました。和歌山県内で認定を受けている事業者はまだまだ少ないですが、特に従業員数100人以上の事業者はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?