本日は以下にある政府の重点投資分野の中から「デジタルトランスフォーメーション(GX)」について、今後の事業者支援策を含め書いてみます。
政府は、新しい資本主義の実行計画(ap2022.pdf (cas.go.jp))の中で「DXへの投資」について行政のデジタル化・DXを含めて書いていますが、中小企業に関わる項目は以下の2つです。
①中小企業等のDX
「中小下請企業については、取引適正化とともに、生産性の向上を通じた競争力の強化が重要である。中小企業のDXを促進するため、経営課題を診断するツールの普及、専門家による伴走支援、IT導入に対する支援を行う。
大企業についても、ルールの整備など基盤的な仕組みを整備する。」
②サイバーセキュリティ
「大企業から中小企業までが含まれたサプライチェーン上の弱点を狙って攻撃対象への侵入を図るサイバー攻撃が生じている。企業、行政機関等におけるセキュリティ人材の育成を進めるとともに、中小企業のセキュリティシステムの導入を助成し、サプライチェーン全体でサイバーセキュリティを強化する。中小企業が製造するIoT機器のサイバーセキュリティ対策を支援する。」
ここでは、「①中小企業等のDX・デジタル化」の進め方、及び活用できる補助金について書いてみます。
1)来年の中小企業のデジタル化・DXへの支援策について
中小事業者のデジタル化・DXに対する本年度政府の主要補助金・支援策は以下のとおり。(GXを含む) (注)下の表の「デジタル化支援のための診断事業」とは、本年7月に経産省が新設したデジタル化サポートサイト「みらデジ」(https://www.meti.go.jp/press/2022/07/20220711001/20220711001.html)のことかと思います。
- 私見になりますが、上記の補助金は令和4年度第2次補正予算に関連予算が計上された上で、来年度も継続・拡充されると予想します。2次補正予算(案)に上記以外のデジタル化補助金・支援策が盛り込まれる可能性はあるかと思います。
- 昨年度より和歌山県はデジタル化補助金の公募を実施しております。(詳細は下URLご覧ください)来年度も同じデジタル化補助金を継続・拡充する可能性が高いと考えます。(あくまでも個人的な予想ですが)>>令和4年度和歌山県のデジタル化補助金が拡充されます!公募は4月以降 – YMO (yano-support.com)
- 補助金での支援は重要ですが、デジタル化における中小事業者の1番の課題は、どのようにデジタル化を進めたら良いか迷っている方が多い事かと思います。そのような事業者は、是非商工会議所・商工会、和歌山県よろず支援拠点等の公的機関へ相談されては如何でしょうか?IT専門家の無料派遣制度等も案内してくれるかと思います。
2)参考情報:中小事業者のデジタル化・DXの動向・傾向データ
前回、事業再構築補助金事務局が作成した「事業計画書作成ガイドライン」を紹介しました。ほんの参考情報ですが、この資料の中で中小事業者のデジタル化に関する分析データを貼りつけておきます。