本題の前にひとつ。昨日夕方緊張しながらものづくり補助金の採択結果発表を待ってましたが、17:00に特設サイトに以下のお知らせが載りました。
- 本日予定しておりました4次締切の採択発表を2月18日(木)17:00に変更いたします。
また、これに伴い5次締切の応募締切日も2月22日(月)17:00に変更いたします。
それにしても、リベンジする場合、土日を含めて4日しかありません。前回の締切が3週間ほど遅れたので仕方がないこととは思いながら、「でもおかしいよなぁ~」と思ってしまいます。
- 政府 “約束手形”2026年めどに利用廃止求める方針!
当方、個人的に手形取引は大嫌いですが、昨日政府は5年後の2026年をめどに約束手形の利用を廃止する方針を固めました。
- 日経新聞記事:「紙の約束手形、26年廃止へ 日本独特の商慣行改善」(冒頭のみ)
>>https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF172XT0X10C21A2000000/
- NHKウェブ記事:「政府 “約束手形”2026年めどに利用廃止求める方針」
>>https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210218/k10012873001000.html
以下、上の日経新聞記事からの抜粋になります。
- 企業が取引先への支払いに使う紙の約束手形について、経済産業省は2026年をめどに利用廃止を目指す方針だ。産業界に対応を要請する。
- 全国銀行協会も連携して銀行振り込みや電子記録債権(電子手形)への移行を促す。約束手形は一般に現金化まで数カ月かかる。受注側の中小企業の資金繰りを圧迫しがちな古い商慣行の改善に向けて動き出す。
- 経産省の有識者検討会は近く、手形廃止に向けた報告書を示す。業務や部品を下請けに発注する大手企業からまず手形の利用をやめるよう促す。代替手段として振り込みや電子手形への以降を進めるため、業界ごとに5年間の行動計画の策定を求める。
- 経産省の調査では代金の支払い方法を「すべて現金払い」とした企業は全体の5割程度で、手形の決済期限は平均110日だった。
- 約束手形は受注企業にとっては商品納入と代金の確保に時間差が生じて資金繰りが苦しくなりやすい。経産省は最長120日までとしてきた手形の期限を24年をめどに60日以内に短縮する方針も決めている。
「約束手形の将来的な撤廃」、嬉しい限りです。ちょっと個人的な事を書くと、私が約束手形を嫌いな理由は、30年ほど前にイタリアの販売会社で働いていた苦い経験によるものです。当時のイタリアの商習慣は手形取引が90%。(同じ手形でも日本の約束手形とは性格がちょっと違うのですが)平均支払いサイトは100日超、手形ジャンプは日常茶飯事、資金調達も100%手形割引(当時の通貨はリラでしたので、平均割引金利は8%ぐらいでしたか)。与信管理・売掛金管理が本当に大変で死ぬ思いでした。同じ欧州でも英・仏・独などは支払いサイトの短い現金払いがほとんど。なぜ、イタリア・スペインだけがと腹が立ったものです。今回の政府方針、心から歓迎したいと思います。
- 下請け業者のための「価格交渉サポート」講習会動画(eラーニング)の案内
上①の手形撤廃で一番助かるのは手形取引のある下請け企業かと思います。そのような下請け企業への有益な情報として以下案内します。
- 日本商工会議所HP:「中小企業庁主催 適正取引講習会eラーニング「中小企業・小規模事業者のための 価格交渉サポート基礎編」のご案内」
>>https://www.jcci.or.jp/news/trend-box/2021/0217134146.html
- この講習会動画は、中小企業・小規模事業者の皆様が不当な取引に屈せず利益を拡大していけることを目的に作成されたものです。
- 下URLに6つの研修動画が貼り付けてありますが、下請け取引のある事業様は是非ご覧になってみてください。