本題の前にひとつ。今年の目玉補助金である事業再構築補助金の事務局がやっと決定しました。
3件応募があったそうですが、最終的に「株式会社パソナ」が事務局に決定しました。(最近、本社機能の一部を東京から淡路島へ移したことで話題になりましたね。)
また、昨日中小企業庁より当補助金に関する新しい概要資料が公表されましたので、後ほど本日2回目の配信で解説したいと思います。
- 地震など自然災害への備えについて:大阪府の超簡易版BCPと事業継続力強化計画
ご承知の通り、一昨日東北地方で震度6強の大きな地震がありました。被災された方々は本当に大変かと思いますが、津波につながらなかったことは不幸中の幸いかと考えます。(おっと!今、大きな揺れを感じますので、ちょっと中断)
地震についてちょうど書いている今この時(15日昼過ぎ)、和歌山市付近を震源とする震度4の地震が発生!ビルのエレベーターも止まってしまいました。今ちょっとビビッっています。
しかし、ここは少し冷静になって、用意していた本日のネタである「地震・水害・台風などの自然災害が起きた時、商売を継続していくための対処法・手段等を事前に取りまとめておく計画(BCP)」について書いてみます。
- 超簡易版BCP『これだけは!』シート 【自然災害対策版】(大阪府作成)
- 下URLにある大阪府HPより当シート様式、及び記載例をダウンロードください。
>>http://www.pref.osaka.lg.jp/keieishien/bcp/tyoukannibanbcp.html
- この超簡易版BCPシートは本当に優れものであり、小規模事業者へ強く勧めるものです。BCPというと「複雑で、取り組むハードルが高い」「そんな計画を作る時間がない」と思われがちですが、A3サイズの用紙1枚の中に事業継続に際し最低限決めておくべき項目に絞り込んでいますので、結構簡単に作れます。記載例を参考にすれば、そんな時間は掛かりません。
- 災害時の対処法等、どうするか未だ社内で共有されていない小規模事業者様、是非この超簡易版BCPシートを作成し、社内で共有することを強く勧めます。
本当に簡単な計画ではありますが、大きな災害が突然起きた時、計画の有る無しで初動のスピード・内容に大きな差が生まれると信じます。
- このシートが優れものである証拠に、近畿経済産業局も大阪府と連携しこのシートの普及に取り組んでいます。
- 超簡易版BCP『これだけは!』シート 【新型コロナウイルス感染症対策版】(大阪府作成)
- 下URLにある大阪府HPより当シート様式、及び記載例をダウンロードください。
>>http://www.pref.osaka.lg.jp/keieishien/bcp/tyoukannibanbcp_2.html
- 上の1)超簡易版BCP『これだけは!』シートの「新型コロナ感染対策版」です。こちらもA3一枚にまとめた超簡単な計画書ですので、是非記載例に目を通してみてください。
- 国の認定制度「事業継続力強化計画」について
- ものづくり補助金申請で加点になることもあり、既に多くの方が国の認定制度である事業継続力強化計画をご存知かと思います。
*中小企業庁HP特設ページ>>https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/keizokuryoku.htm
- 大阪府と近畿経済産業局は、「府シート」の記入と「強化計画」の認定取得の両方を行うことを『BCP策定大阪府スタイル』と命名しいます。まずは、A3サイズの用紙1枚に記入するだけの取り組みやすい「府シート」でBCPに着手いただき、次のステップとして「強化計画」を策定してもらいたいとのことです。
ここまでこのメールを書いてきましたが、今まだ小さな余震が続いています。酔いそうです。地震は本当に怖いです!こんなことがあると、改めて突然にやってくる自然災害への備えについて考えてしまいますね。
最後に個人的な意見をひとつ。(中小企業庁には怒られそうです)小規模事業者におかれては、まずは超簡易版BCPシートのみの作成で十分かと考えます。補助金申請の加点で事業継続力強化計画の認定を受けたい場合も、このシートがあれば申請書作成も容易であり、作業負荷も少なくて済むと思います。