本題の前にひとつ。本日、追加歳出20.8兆円にも上る3次補正予算案が閣議決定される予定です。来年の目玉となる事業再構築補助金、3主要補助金の追加予算等々、来年の中小事業者支援策概要に関する正式な政府発表を明日お知らせできるかと思います。ちなみに、令和3年度当初予算案の閣議決定は21日とのことです。
- 県内事業者の賃上げ・設備投資、新型コロナの影響等の調査レポート(社経研調べ)
先月、和歌山社会経済研究所は県内事業者を対象とした以下の調査レポートを公表しました。
- 「2020年度における県内事業者の賃上げ・設備投資」について、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響と今後の対応」について
>>http://www.wsk.or.jp/trend/keiki/120/120-5.html
皆様におかれましては、県内事業者の賃上げ・設備投資の動向、売上の現状等が気になる方もいらっしゃるかと思います。以下、「調査結果のポイント」になりますが、詳細は上URLご覧いただければと思います。
【「2020年度における県内事業者の賃上げ・設備投資」について】
- 月例給与額を引き上げた事業者が大きく減少し、夏季賞与の支給額を減らす事業者も増。ただし、正規・非正規雇用者数を減少させる動きはあまり見られず。
○ 正規雇用者の月例給与額を引き上げた事業者は39.2%で、前年の55.3%から大きく減少。
○ 夏季賞与を支給した事業者は70.9%と前年とほぼ同水準だったが、支給額を「減少」した事業者が25.9%と前年の8.2%から増えた。
○ 正規雇用者数、非正規雇用者数ともに「減少」させた事業者は前年とほぼ同水準にとどまる。
【「新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響と今後の対応」について】
- 売上高水準はやや上昇するも、コロナ禍の影響は依然強く、約半数の事業者が、出張・商談・営業の自粛を行い、約2割が従業員の一時休業を実施 。
○ 前年の売上高水準を100とした場合、本年の売上高水準(県平均)は6月の75.3を底に、7月が83.1、8月は87.7まで上昇。9月は前年に消費増税の駆け込み需要があり81.6に。
○ 約半数の事業者が「出張・商談・営業の自粛」を実施。依然として約2割の事業者が「営業時間の短縮」、「従業員の一時休業」を実施。
○ 今後の経営のキーワードとしては、約半数の事業者が「売上減への対応」と回答。