本題の前にひとつ。本日の新聞各紙に「大阪市と札幌市が、12月15日まで一時的にGoToトラベルの対象外」との記事が載っております。県内の宿泊業等の事業者様にとっては、大阪市が大きく関係してくるとことですが、今のところは「札幌市や大阪市の住民が市外に旅行するときは、引き続き割引の対象」とのことですので、ご注意いただければと思います。
>>https://news.yahoo.co.jp/articles/7a3ed391e812f2c386650409d11df0a88cb1cfef
- 追加経済対策としての3次補正予算、20兆円超で調整!中小支援策の最新情報
今年もあと1か月ちょっとなりましたが、多くの事業者様にとって新型コロナの影響により非常、非常に厳しい年であったかと思います。また、最近の第3波感染拡大で来年の事業展開にも大きな不安を抱いている方々も多いかと察します。
政府としても来年の追加経済対策の裏付けとなる第3次補正予算案を作成している最中ですが、当初10億円超の予算規模との報道がありましたが、下の産経新聞記事のとおり「20兆円超」で調整しているとのことです。今年の2次補正予算が真水ベースで33兆円ほどでしたが、3次補正も大型補正予算になりそうです。
- 産経新聞記事:「3次補正、20兆円超で調整 ワクチン接種費用など確保」
>>https://www.sankei.com/politics/news/201123/plt2011230022-n1.html
3次補正予算案には上の記事見出しにある通り、ワクチン接種費用の他、様々な新型コロナ対策費が盛り込まれますが、以下現在検討されている主な中小企業支援策についてまとめてみました。
1)雇用調整助成金の特例措置(上限1万5千円)の延長について
- 今年は多くの事業者様が当助成金を活用されたかと思います。上限1万5千円という特例措置は12月末までの予定でしたが、現在延長する方向で調整しています。延長分の費用を3次補正へ盛り込むのでしょうが、いつまで延長になるかが焦点です。特例措置が切れた後は、徐々に助成金上限額が減っていくことになるかと思います。
- 持続化給付金に代わる中小企業支援のための新補助金(業態転換を伴う新しい取組を支援)
- 先日お知らせした「来年1月に申請締切となる持続化給付金」に代わる新しい補助金ですが、以下本日の産経新聞ウェッブ記事になります。
*「中小企業の業態転換へ新補助金検討 政府、持続化給付金を代替」
>>https://www.sankeibiz.jp/macro/news/201125/mca2011250600007-n1.htm
- 巨額予算が付いた「持続化給付金の代替」というのですから、今回の中小支援策の目玉であろうと期待しています。
- 1月の通常国会で3次補正予算案は直ぐに成立するかと思いますが、この新しい補助金の公募は(事務局決定後)早ければ2月末、遅くても3月には開始になると予想します。(あくまでも個人的な予想・期待ですので、公募が遅れることもあります。)
- 補助上限200万円とのことですが、申請要件、補助対象費用、補助率等などどうなるか気になります。
3)3主要補助金の予算増額(持続化補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金)
- 今後2年間は通年公募される3主要補助金ですが、3次補正での予算増額の可能性が報道されております。未だ不確定ですが、個人的に大いに期待しているところです。
4)GoToトラベルについて
- 1か月前の報道ではGoToトラベルの延長(GWぐらいまで)に伴う予算増額が3次補正で検討されれいるとの報道がありましたが、感染拡大の現状を考えると、どうなるか不明です。第3波収束後、2次補正の予備費等を使ってGoToトラベルが延長される可能性はあるかと予想・期待します。
- その他の支援策
- 12月末が申し込み期限の民間のコロナ特別融資制度(無利子無担保)ですが、以下、3月末までの延長されるとの報道がありました。
*24日時事通信記事:「政府、コロナ資金繰り支援延長 追加経済対策、年度末にらみ万全」
>>https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112400633&g=eco
- 政府は来年デジタル庁を設立、行政だけでなく民間の「デジタル化」推進の必要性を唱えていますが、IT導入補助金以外にも何かの支援策が出てくる可能性があるかと思います。