- 2023年導入されるインボイス制度、及び電子インボイスについて
本日は前回配信「請求書完全電子化へ~会計・税の作業負担減~」の続編になります。前回、「政府と民間のシステム・ソフト会社が協議会を立ち上げた」と書きましたが、この協議会の正式名称は「電子インボイス推進協議会」となっており、詳細は下URL記事のとおりです。
>>https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62068520Z20C20A7MM8000/
上の記事を読むと「請求書完全電子化=電子インボイス化」のことと理解できます。そこで、本日は2023年10月から始まる「インボイス制度」について書いてみます。
既にご存知の方も多いとは思いますが、2023年10月から消費税10%と軽減税率8%の商品を区別し、請求書に税額や売上額を記さないと(仕入れの)税額控除が受けられなくなります。
つまり、インボイスとは、「取引した商品毎に消費税の税率や税額が記された請求書」のことになります。インボイス制度が始まると、特に中小企業の事務負担が高まる見通しですので、この点からも「請求書の電子化=電子インボイス化」の普及が一層重要となります。
- 30日日経新聞きょうのことば「インボイスとは?」
>>https://www.nikkei.com/article/DGXKZO62066630Z20C20A7EA2000/
「インボイス制度」の導入ですが、昨年軽減税率制度が始まった以上、ごく自然な流れかと考えます。欧州各国においては、私が駐在していた大昔から「軽減税率制度・インボイス制度」は定着しており、近年イタリア、デンマークなどでは既にインボイスの電子化が企業へ義務付けされているとのことです。
最後に、インボイス制度の詳細に関心のある方は、下の資料・動画に目を通してみては如何でしょうか?
- 国税庁作成のパンフレット「適格請求書等保存方式 の概要~インボイス制度の 理解のために~」
>>https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/0020006-027.pdf
- 国税庁作成のユーチューブ動画「適格請求書等保存方式 の概要」
>>https://www.youtube.com/watch?v=Y1wUSe0Jk64