【YMOニュース#101-令和②】br/今後の自然災害・感染症への備えについて

経営知識
  • 今後の自然災害・感染症への備えについて

この週末からの九州全域での集中豪雨で大きな被害が出ていますが、今後も集中豪雨、台風など自然災害、新型コロナの第2波の可能性も心配されてます。また、本日7時現在、近畿全域で大雨・洪水警報が出ております。皆様、外出の際等は十分ご注意いただければと思います。

そこで本日は、台風シーズンに入る前に、「今後の自然災害・感染症への備え」について書いてみます。

 事業継続力強化計画指針の見直し

自然災害への備えと言えば、BCP(事業継続計画)、又は国の簡易BCP認定制度である事業継続力強化計画の策定も重要かと考えますが、中小事業者においてはまだまだ策定率は低いようです。ちなみに、他の国の認定制度と比べた認定取得数は以下のとおりです。(ちょっと気になったので、調べてみました)

認定制度名

認定件数

(2020年直近)

施行からの経過年数

認定件数/年

事業継続力強化計画

8,600

1年

8,600

経営力向上計画

104,278

4年

26,070

経営革新計画

82,432

21年

3,925

先端設備等導入計画

42,075

2年

21,038

この1年間の事業継続力強化計画は8600件となっており、まだまだ少ないですね。(ちなみに、規模別では小規模事業者が約6割、業種別では製造業が約7割だそうです)

ただし、毎年続く大きな自然災害、及び新型コロナ第2波の可能性を鑑みれば、事業者の皆様の「今後の自然災害・感染症拡大への備え」に対する関心は、今年に入り一段と強くなっているかと思います。

政府も事業継続力強化計画の指針・基本方針を見直し、新型コロナへの対応も追加する方向で現在検討しております。今後、政府も自然災害・感染症への対応として「事業継続力強化計画」を更に普及させたい意向かと考えます。

 2)超簡易版BCP「これだけは︕」シート:小規模事業者向けの防災減災対策ツール

以前1月の配信で、お隣の大阪府オリジナル「超簡易版BCP『これだけは!』シート」を紹介しました。

私見ではありますが、「自然災害・感染症への備え」で重要なことは「認定を受ける」ことではなく、実際に非常時にすぐ対応できる体制・仕組みをしっかり考えて用意しておくことと考えます。非常時の体制・アクションを紙に落として、それを全社員で共有することは大切です。その意味で、小規模事業者においては、第一ステップとして時間を掛けずに作成できる「超簡易版BCP『これだけは!』シート」を個人的に推薦したいと思います。事業継続力強化計画・BCPは、第二ステップとして検討すれば良いかと。

ご興味のある方、是非上の配信記事に再度目を通していただければ幸いです。

矢埜 幸男

矢埜 幸男

これまで幅広い分野で多くの和歌山県内事業者を支援してきました。特に、各種補助金の申請サポート、プレスリリース作成サポートにおいては、事業者のお役に立てると自信を持っております!

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矢埜 幸男

矢埜 幸男

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