昨日は、公表された事業再構築補助金【特別枠】の1次公募採択結果について解説しました。皆さま、記事をご覧になった通り、今回の採択率は全国平均で55%(申請要件を満たした申請者ベースでは66%)、和歌山県に至っては90%という高い数字になりました。特別枠の申請要件は「1~3月のいづれかの月の売上が前年同月比で30%減」というのでした。売上減で苦しんでいる(比較的小規模の)事業者を優遇したいという考えですから、高い採択率にはなると思ってましたが、正直私の予想以上でした。
私は過去7年ほど公的支援機関で、事業者のものづくり補助金申請をサポートしてきましたが、今回の採択結果を見て、3年前の(平成29年度)ものづくり補助金1次公募のことを思い出しました。この時の採択率は55%と過去最高であり、私が支援していた10事業者、すべてが採択されました。(大変嬉しかったことを覚えています。)55%といえば、今回の採択率同じですね。
今の仕事柄、今回採択された複数の事業者の事業計画書に目を通していますが、以下、私の正直な感想です。
私の感想: 「3年前のものづくり補助金公募と比べても、今回の事業再構築補助金【特別枠】の方が、かなり「採択されやすい」
特別枠においては、「事業性」(商売として成り立つのか?)の記述が不十分でも、「公募要領にある記述事項・審査項目をしっかりと押さえておけば、採択される可能性かなり高い」という印象を持ちました。、
【特別枠】への申請は、次回2次締切(7月2日締切)で最後になりますが、「特別枠は狙い目」と思います。但し、2次締切で特別枠へ申請予定の事業者様、採択されやすいとは言え、10枚でしっかり要点を抑えた事業計画書を作成することが前提ですので、この点はお忘れなく!
さて、本日夕刻、メインイベントの「通常枠」の採択結果が発表になります。昨日書いた通り、通常枠の審査は特別枠より厳しくなるのは当然であり(補助金額が大きいですから)、採択率も55%よりは低くなるのは間違いありません。 事業者を支援する立場として一人でも多くの事業者が採択されることを希望していますが、補助金額が4000~6000万円ぐらいの案件に関しては【事業再構築の必要性】【事業性】について厳しく審査するのではないかと個人的に思っております。
どのような採択結果になるか?見守りたいと思います。結果判明次第、当ブログにてお知らせします!