本年1月に締切となった事業再構築補助金8回目公募ですが、いつもより大分遅れて、昨日全ての申請枠の採択結果が公表されました。下URLに採択された事業者リストが掲載されています。
事業再構築補助金HP:採択者リスト>>事業再構築補助金 (jigyou-saikouchiku.go.jp)
1)全国の8回目公募採択結果、及び採択率の推移(1~4回目は省略)
- 今回の採択結果でまず目に付くことは「申請者数の減少」です。8回目公募の申請者数(12,591者)は前回公募(15,132者)と比べ17%減、5回目公募と比べると40%減となりました!特に通常枠の申請者数は5回目公募と比べると55%減少したことになります。
- 当補助金が始まって約2年経ちますので、コロナ禍に伴う事業者における事業再構築のニーズも一巡し、減少傾向にあると考えます。とはいえ、原材料・物価急騰の影響は加速化していますので、緊急対策枠の申請者数(3,202者)は前回公募比で7%増加しました。
- 採択率に関しては、全体では前回公募とほぼ同じの51%になりました。つまり、採択者数も申請者数と同程度減少したことになります。
- 今後も全体の採択率は50%前後で推移すると予想します。予算消化のために、「申請者が減った場合、採択率を上げる」ようことはしないはずです。
- 現在、事務局は「令和5年度末までに3回程度の公募を実施予定です」と言ってますが、今後もこのまま申請者数が減少傾向となれば、現在の予算内で令和5年度末(2024年3月)までに4回公募がある可能性が大と個人的に思っています。
2)和歌山県の8回目公募採択結果サマリーについて
- 和歌山県の8回目公募申請者数(115者)ですが、全国平均以上に減少し、前回公募比で24%減となりました。
- 和歌山県の採択率は47%、全国平均(51%)よりちょっと低めの数字になりました。
- 3月24日に締め切られた第9回公募ですが、和歌山県では申請者数は相当減少すると予想しています。2月1日に公募開始となった「和歌山県版の事業再構築補助金(和歌山県事業再構築チャレンジ補助金)へ流れた事業者が相当いる」というのが理由です。
3)事務局作成の「第8回公募の採択結果分析資料」について
今回も事務局は8回目採択結果を分析した以下の資料を公表しています。「業種別」「都道府県別」「応募金額・採択金額別」等で分析した興味深い資料ですので、下URL資料ご覧ください!
「事業再構築補助金第8回公募の結果について」 >>koubo_kekka_gaiyou08.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)
4)今後の第10回公募申請における注意点!
- 次回の10回目公募の申請締切は6月30日になります。
- 次回の第10回公募よりは下URLにある2つの記事のとおり申請枠・申請要件等が大きく変わります。
- (【速報】事業再構築補助金の第10回公募が始りました!申請締切は6月30日! – YMO (yano-support.com))
- 事業再構築補助金の第10回公募内容について~前回記事の一部修正、補足事項~ – YMO (yano-support.com)
- 故に10回目公募の公募要領には「申請の前に、必ず事務局が実施する説明会に参加してください。説明会の詳細は、事務局HPを確認してください」とありますので、今後申請予定の方は必ず事務局の説明会へご参加ください。
- 上記理由で第10回公募以降の申請枠別の採択率がどうなるかなんとも言えませんが、申請枠全体の採択率は今回と同じ50%ほどで推移するのではないか予想します。
最後に、3月24日に申請締切となった第9回公募の採択結果ですが、通例であれば6月30日(10回目公募の締切日)の前に公表されると思います。仮に遅れる場合は、事務局HPにてその旨発表があるはずです。