現在、事業再構築補助金の事業計画書を書き始めたものの、どう書くべきか頭を抱えている事業者も多いかと思います。合理的で説得力のある計画書にするにはどんな情報が必要か?どう記述すべきか?ストーリー等分かりやすくなっているか、などなど考えると筆が止まることも多いかと思います。
その際のアドバイスになりますが、一度立ち止まって、事業再構築事業に関する経営者自身の考えを整理するために、まずはA4一枚の紙(フレームワーク)にまとめてみては如何でしょうか?そこでご紹介したいのが、2019年に内閣府が普及を開始した「経営デザインシート」になります。以下、そのイメージになります。
このシートは、将来の長期的な事業構想・戦略を考えるためのフレームワークですので、事業再構築計画(3~5年)との親和性がかなり高いと思います。
A4一枚の経営デザインシートを完成させることで、事業再構築事業の大枠を明確化することにより事業計画書が大変書きやすくなるはずです。このシートを肉付けすれば、計画書の「(1)具体的な取組の内容」を大分スムーズに書けるかと考えます。あとは、「(2)将来の展望」でマーケティング計画・収益計画等を書くだけです。
事業計画書において、計画作成の際(政府が推進している)「経営デザインシート」を活用したことを明記すれば、審査員に対し「計画をしっかりと合理的に考えた」という強い印象をPRできるとも思います。また、上の「経営デザインシートの概要図」にある「A→B→C→D」という流れを事業計画書のストーリーとして使うことも一策かと考えます。
以下の事例をご覧いただければ、活用のイメージが湧いてくるはずです。
①【仮想事例】刃物メーカのハサミ製造技術を応用したネイルニッパ製造・販売への進出 >>http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou8.pdf
②【仮想事例】ゲームソフトメーカの途上国進出ストーリー >>http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou9.pdf
以上、事業計画書作成でなかなか筆が進まない方、未だ作成に着手されていない方、「経営デザインシート」をまず書いては如何でしょうか?
以下、経営デザインシートに関するより詳しい情報になります。
①内閣府HPの特設ページ(使用できる雛形(PPT版、エクセル版、PDF版)が張り付けてあります。 >>http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/index.html
②経営デザインシート概要 >>http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/pdf/siryou01_shoki_design.pdf
③「経営デザインシート」説明動画(3分) >>https://www.facebook.com/watch/?v=2269203603391639
④作成の際の「補助シート」>>ひな形は、①のURLに張り付けてあります。有益なフレームワークです。