先週、売上100億を目指す成長志向の事業者を設備投資支援する「成長加速化補助金」の概要詳細、及び申請様式が公開されました。下にあるjグランツのサイトに貼り付けてある「公募要領 20250111.zip」、及び「公募様式 20250411 2.zip」をダウンロードください。
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1)成長加速化補助金の概要詳細
概要の詳細資料は、公募要領ZIPファイルをjグランツからダウンロード後、ZIPファイルの中の「gaiyo_ver1.2 20250411」をご覧ください。(全部で10ページ)下のスライドは当資料の2ページにあります。その他、当資料には「申請要件」「補助対象経費」「審査基準」「公募スケジュール」が書いてあります。 申請予定の事業者は当資料に目を通してから、jグランツにある公募要領を熟読する必要があります。

2)当補助金の位置づけ、補助金事務局について
先日の記事でもお伝えした通り、成長加速化補助金は、昨年から始まった大規模成長投資補助金(中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 | 経済産業省)を下支えする補助金です。(ちなみに、上位にある大規模成長投資補助金の補助上限は50億円、補助率1/3)また、両補助金の事務局は共にTOPPANとなっています。故に、補助上限額、補助率に違いはありますが、事業スキーム・申請要件、補助対象経費など多くの点で非常に似かよったものになっています。特に、下で詳しく説明する申請様式(申請に必要な計画書)は、大規模成長投資補助金の申請様式をベースに作り替えたものと言えるでしょう。
3)当補助金の申請様式について
申請に必要な書類のフォーマットである申請様式は、公募様式ZIPファイルの中にある以下の6つになります。これもほぼ大規模成長投資補助金と同じですね。

①投資計画書(様式1)
これが一番大切な事業計画書であり、パワーポイント40枚以内で作成する必要があります。ZIPファイルには投資計画書の入力ガイドがありますので、これを熟読してから作成してください。1次の書類審査をパスするためには、じっくり時間をかけて精緻な説得力のある投資計画書の作成が必須です。参考として、類似補助金である昨年の大規模成長投資補助金1次公募では、申請者総数736者、書類審査をパスしたのは254者でした。(最終結果として2次のプレゼンテーション審査をパスしたのは109者でした)
②投資計画書別紙(様式2)
これは計画書の数字編であり、全社、及び補助事業のP/L、B/S、重要指標(賃上げ率、生産性データなど)を複数年度分入力する必要があります。①の投資計画書同様にZIPファイルには入力ガイドがありますので、これを参照してください。
③ローカルベンチマーク(様式3)
ローカルベンチマークとは、経産省が普及に力を入れている「企業の健康診断」ツールです。この様式に従って自社の財務データ等を入力する必要があります。ローカルベンチマークの作成方法等については、下の経産省関連ページをご覧ください。
ローカルベンチマーク(通称:ロカベン) (METI/経済産業省)
④金融機関による確認書(様式4)、その他
金融機関から投資計画の確認を受けた場合には、金融機関が必要事項を記入した確認書を提出します。2次審査(プレゼンテーション審査)において、確認書を発行した金融機関の担当者が同席する場合の審査において加点されますので、できれば当確認書を提出した方が良いです。
補助対象経費の中にリース取引がある場合、様式5、6が必要になります。
以上、当補助金の概要詳細、及び申請様式になります。以下、1次公募のスケジュールになります。申請締切の6月9日まで2カ月弱ですが、当補助金においては投資計画書をはじめ申請書類作成に相当な時間が掛かることを念頭に申請準備を急いでいただければと思います。
