カタログ形式で汎用の省力化製品の導入を補助するということで本年6月にスタートした省力化投資補助金ですが、来年から(汎用ではない)オーダーメイドの設備、及びITシステム構築も補助対象になります。以下、先週公表された中小企業庁の令和6年度補正予算関連資料からの抜粋になります。
- 来年より現行の「カタログ注文型」に加え、オーダーメイドの設備導入・システム構築等も補助対象とする「一般型」が新設されます。(上記の赤枠部分)概要は上のスライドにあるとおりです。
- 資料を読む限り、「外部のシステムインテグレータ(SIer)と連携して、専用で設計された機械装置・Iot機器やシステム(ロボットシステム等)」が補助対象となることは間違いないでしょう。
- また、オーダーメイドの専用システム構築費(ソフト+ハード)も補助対象とあります。ということは、事業者独自の専用ITシステム構築費(開発費、サーバー等)も補助対象で間違いないでしょうが、大幅なカスタマイズが必要なERP導入費(基幹業務システム)等も補助対象になってもおかしくないような気がします?もしそうだとすると、魅力的に感じる事業者も多いのではないでしょうか?このことは推測の域を出ませんので、今後出てくる情報を待ちたいと思います。
- 上のスライドにあるとおり、補助上限額も大きいですね。従業員数で異なりますが、最大で1億円です。(従業員数101以上、大規模賃上げを行う場合)補助率は原則1/2、小規模事業者・再生事業者は2/3。ただし、1500万円を超える部分は1/3になります。
- この新しい申請枠(一般型)の公募が、来年のいつ始まるかは不明です。現行のカタログ注文型はいつでも申請可能な随時申請となってますが、一般型の公募方法が同じように随時申請なのか、公募申請締切りを設けるのかも不明です。
- 申請方法・申請書類ですが、現行のカタログ注文型とは当然異なるかと思います。個人的な推測ですが、ものづくり補助金と同じような申請方法・申請書類になる可能性が高いかと考えます。(当補助金の事務局は、ものづくり補助金と同じ中央会ですので)
以上、今後より詳細な情報が出てきたら、お知らします。