今年6月の公募開始後、申請者数が想定より大きく下回っていると思われる省力化投資補助金(中小企業省力化投資補助金 (smrj.go.jp)ですが、中小企業庁・補助金事務局もその対応に必死のようです。以下、当補助金に関する最新の動きになります。
1)補助金の利用促進に向け、今秋より設備リースも補助対象に!
設備購入(買取)を補助する従来制度を2024年秋にも改定し、設備をリースで導入した場合も補助対象になるようです。(9月20日付けの日刊工業新聞記事)実質的な購入に近い「ファイナンス・リース」と、リース会社に所有権があり、企業はリース期間中のみ資産を利用できる「オペレーティングリース」の両方とも補助対象になります。また、当新聞記事には「(当補助金の)利用促進に向けて、省力化効果の報告期間を事業終了後5年間から3年間に緩和する」ともあります。
今秋に当補助金の制度改正を行うようですが、上記変更以外にも補助率の引上げ等の変更があるかもしれませんね?
2)補助金の周知徹底のため、12月までに補助金説明会を全国47都道府県で開催!
補助金事務局は、「本事業について、応募から事業の完了までわかりやすく解説する説明会を全国47都道府県で開催する」とのことです。以下、事務局HPにある全国説明会の日程です。和歌山県では11月11日に開催されるようです。(場所との詳細は未定)
全国の説明会|中小企業省力化投資補助金 (smrj.go.jp)
3)最後に!今後の見通し
以上のとおり、中小企業庁・補助金事務局は当補助金の利用促進に必死のようです。しかし、何度も書いてきた通り、一番の問題は、商品カタログに掲載されている商品カテゴリ・製品数が少なすぎることです。下に9月24日現在の商品カテゴリのリストを貼り付けましたが、これが飛躍的に増えてこないと何も変わらないように思えます。商品カテゴリを申請する工業会に問題があるのか、それとも商品登録する省力化商品メーカーが問題ないのか分かりませんが、当補助金が事業者間で人気を博すためには、この一点にかかってくると考えます。このままですと、秋に予定されている行政レビューで有識者から相当叩かれることになりそうな気がします。