皆さま、ChatGPT等の生成AIを活用していますか?もしくは、今後その導入を検討されていますか?
生成AIの導入については、「セキュリティに不安がある」「導入・活用していく体制・能力に不安がある」などで躊躇している人も多いようですが、後述するとおり、多くの事業者が「業務効率化や人員不足の解消につながる」とも考えていることも確かです。今後、生成AIは加速度的に進化し、更に仕事に役立つようになることは間違いないかと思います。今から生成AIの導入を検討してみては如何でしょうか?
そこで、本日は日本における生成AI活用の現状に関する最新データ、及び生成AIを新たに導入する上で有益な情報をちょっと紹介したいと思います。
1)生成AIを活用中の企業は、全体の47%!(総務省の企業アンケート調査結果)
本年7月に総務省は令和6年版情報通信白書を公表していますが、その中で生成AI活用の現状について事業者向けに行ったアンケート調査結果に触れています。右URLの3、4ページをご覧ください。>>n1510000.pdf (soumu.go.jp)
①企業における業務での生成AI活用状況
- 以下、メールや議事録等の資料作成における生成AIの活用度合いですが、約47%の事業者が活用しています。これだけ見ると、正直、私が思っていたよりも相当多くの事業者が使っているようです。
- ただし、海外(米国、ドイツ、中国)と比べると、生成AI活用の度合いはまだまだです。
- 資料作成以外での生成AI活用状況は右URLのとおりです。>>総務省|令和6年版 情報通信白書|データ集 (soumu.go.jp)
- 「海外では、顧客対応等を含む多くの領域で積極的な利活用が始まっている一方で、日本企業は社内向け業務から慎重な導入が進められている」ようですね。
②生成AI活用による効果・影響について
- 「約75%が“業務効率化や人員不足の解消につながると思う”(「そう思う」と「どちらかというとそう思う」の合計)と回答していた。」
- 「一方、“社内情報の漏洩などのセキュリティリスクが拡大すると思う”、“著作権等の権利を侵害する可能性があると思う”と回答した企業も約7割であり、生成AIのリスクを懸念していることがうかがえた」
以上が総務省のアンケート調査結果ですが、もうひとつ、最近帝国データバンクが公表した同じような調査結果も紹介しておきます。右URLをご覧ください。>>生成AIの活用状況調査 (tdb.co.jp) こちらの調査結果では企業の生成AI活用度合いが17%と低い数字になっています。
2)入門的な「生成AIの活用マニュアル」(総務省作成)
以下、総務省が作成している入門的な生成AI活用マニュアルであり、① 生成AIの基礎知識、② 生成AIの活用場面や入門的な使い方、③ 生成AI活用時の注意点について、非常に分かりやすく説明しています。このマニュアルは下URLよりダウンロードできます。生成AIを導入・活用することに少しでも興味のある方は、是非目を通してみてください。
生成AIはじめの一歩~生成AIの入門的な使い方と注意点~ | 安心・安全なインターネット利用ガイド | 総務省 (soumu.go.jp)
【余談】
余談ですが、生成AIの活用は全国の自治体でも進んでいるようです。以下、和歌山市の1年前の報道資料ですが、和歌山市でも職員に対して生成AIの活用を推奨しているようです。1年経た現在の活用状況、効果はどうなのでしょうか?是非知りたいものです。