先週、総理大臣官邸で各省庁の幹部らが参加する会議が開かれ、「中堅企業」を対象にした190の制度が政府の支援パッケージとして取りまとめられました。以下、今回公表された「中堅企業成長促進パッケージ」資料、及び190の支援策PR集になります。
①「中堅企業成長支援パッケージ」:siryou1.pdf (kantei.go.jp)
②中堅・中小企業向け支援施策PR集 :sankou.pdf (kantei.go.jp)
当件に関する新聞記事は以下の通りです。
「中堅企業」支援パッケージ策定 政府、税・補助金で優遇 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
政府 「中堅企業」成長後押しへ 支援パッケージ取りまとめ | NHK
以下、パッケージ資料からの抜粋になりますが、政府は2024年を「中堅企業元年」と位置づけ、今まで手薄であった中堅企業、及び売上100億円を目指すような成長志向の中小企業への支援を強化していく方針のようです。
パッケージ資料には、190もある支援策の中から以下の「特に中堅企業の成長促進に効果的な18の施策」を厳選し説明してあります。18の施策とは下スライドの通りですが、現在公募中の「大規模成長投資補助金」、税制優遇措置、厚労省の雇用関係助成金等が紹介されています。
以上が、今回公表された「中堅企業成長促進パッケージ」の概要になります。「中堅企業」とは従業員数300~2000人と定義されています。当パッケージの対象は中堅企業とは書いてありますが、将来的に売上100億円を目指すのような成長志向の中小企業も対象になります。関心のある事業者は、是非このパッケージに目を通してみてください。
さて、当然のことですが、今回の件で、支援方針自体が小規模事業者から中堅企業へシフトするようなことはありえません。現在の主要4補助金(持続化補助金など)、そして今年の目玉の省力化投資補助金などなど、小規模事業者への支援は継続的に実施されていきます。
【参考情報】
今回の支援パッケージは、官邸の「中堅企業等の成長促進に関するワーキンググループ」で議論、決定されたものです。以下、官邸HPにある公表ページになります。