皆さんよくご存じの経産省の主要補助金である「ものづくり補助金」「持続化補助金」「IT導入補助金」「事業承継引継ぎ補助金」ですが、来年度も継続されます。今回の補正予算案では下スライドにあるとおり、前年と同額の2000億円が計上されております。スライドにある事業スキームに各補助金の申請枠、補助スキームが記載されておりますが、ものづくり補助金以外の補助金については大きな変更はないようです。そこで、本日は来年のものづくり補助金の大枠変更のみ簡単に解説したいと思います。
1)来年のものづくり補助金の申請枠変更について
以下、現在のものづくり補助金の申請大枠と来年の大枠の比較になります。
- 来年、「省力化(オーダーメイド)枠」が新設されます。補助上限額が8000万円とものづくり補助金としては過去最高額となっています。(賃上げ要件を満たせば上限が1億円)
- この新しい申請枠は、来年の新補助金である「省力化投資補助金」を補完するために新設されるかと推察します。省力化投資補助金はカタログ型申請であり、ロボット・IoT、AI製品等の省人化・省力化に寄与する「汎用性のある既成の製品」が補助対象になり、一から開発するようなオーダーメイド製品は対象外のようです。そこで、オーダーメイドの省力化製品・システムにも対応するために、ものづくり補助金に「省人化(オーダーメイド)枠」を新設したかと思います。
- 現在の通常枠は名称が変更になり「製品サービス高付加価値枠:通常類型」として継続されます。
- 現在の回復型賃上げ・雇用拡大枠は廃止されるようです。
- 現在のデジタル枠とグリーン枠は、「製品サービス高付加価値枠:成長分野進出枠(DX-GX)」に統合されされます。
以上、来年のものづくり補助金の大枠説明になりますが、更なる詳細情報は今後徐々に開示されるかと思います。
【参考情報】
現行の主要補助金である持続化補助金、IT導入補助金、事業承継・引継ぎ補助金の概要については、下URLの中小企業庁HPにPRチラシ、概要資料が張り付けてありますので、ご参考ください。