先日の配信記事で、財務省から経産省に対して事業再構築補助金を見直すよう指摘があったことを伝えました。
事業再構築補助金の現状、及び今後 ~財務省からの指摘・批判について~ – YMO (yano-support.com)
この指摘の影響のせいか、来年の事業再構築補助金は大きく見直されるようです!
1)中小企業等事業再構築促進事業・基金の再編について
現在の事業再構築補助金は単年度予算ではなく「基金化」されています。昨日の記事でも書きましたが、この基金に新補助金である中小企業省力化投資補助金が追加されるようです。
2)来年度の当該基金はどうなるか?
まず、当該基金の残高ですが、下のスライドのとおり9月末時点の残高は5600億円程度となっています。今回の補正予算では中小企業省力化投資補助金分として1000億円が当該基金に上乗せされることになりましたが、事業再構築補助金分の予算は全く計上されていません。故に、来年度の事業再構築補助金は基金の残高のみを使って実施されることになります。 (また、場合によっては、残高の一部は新補助金へ転用されることも考えられます。)
今年に入り、事業再構築補助金の申請者数、採択者数は減少しているとはいえ、現在の公募スキームを継続すると来年度は予算的に厳しくなるのではないかと推測します。(私見ですが)
3)事業再構築補助金の大幅な見直しについて
今回の経産省分の補正予算案資料に以下の記述があるとおり、来年度の事業再構築補助金は大きく見直されるこのになります。
「※なお、中小企業等事業再構築促進基金を用いて、これまで実施してきた、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するための新市場進出、事業・業種転換、事業再編、国内回帰又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、企業の思い切った事業再構築の支援については、必要な見直しを行う。」(補正予算案PR資料)
「※従来の事業再構築補助金は、経済構造の転換に挑戦する事業者、コロナ債務を抱える事業者等に支援先を重点化。」(補正予算案概要資料)
下スライドは現在の公募スキームになります。現段階では具体的にどのような見直し・変更になるか何とも言えませんが、公募規模が縮小されることは間違いないかと思います。また、この見直し・変更の反映時期は不明ですが、来年4月以降の公募からになるかと予想します???