本年6月に締切となった事業再構築補助金10回目公募ですが、昨日全ての申請枠の採択結果が公表されました。下URLに採択された事業者リストが掲載されています。
事業再構築補助金HP:採択者リスト>>補助金交付候補者の採択結果 | 事業再構築補助金 (jigyou-saikouchiku.go.jp)
1)全国の10回目公募採択結果、及び主要申請枠の採択率推移
以下、10回目の申請枠別の採択結果、及び主要申請枠(成長枠、物価高騰対策・回復再生応援枠)、合計の採択結果の推移になります。
- 事業再構築のニーズが一巡し、且つ業種指定により通常枠の後継である成長枠へ申請が難しくなったことで、10回目公募の申請者数は減少するのではないかと個人的に予想していましたが、予想に反して申請者数は前回比で15%も増加する結果となりました。
- 予想通り成長枠の申請者数は前回通常枠と比べ約半減しましたが、物価高騰対策・回復再生応援枠の申請者数が大きく増加しています。(83%増)業種指定により成長枠へ申請できなかった事業者が、(補助金額は低くなっても)物価高騰対策・回復再生応援枠へ流れたことが理由なのでしょうか?
- 10回目公募で新設された産業構造転換枠ですが、予想通り申請者数は少ないですね。(275者)また、採択率が唯一40%を切っていることも気になります。
- 加点により採択されやすい最低賃金枠ですが、今回採択率が大きく下がりました。7回目公募では80%あった採択率が今回は53%となっています。その理由は不明ですが、今後も他の申請枠と比べ採択されやすいことは間違いないかと思います。(また、後述しておりますが、次回公募より最低賃金枠の要件が緩和されておりますので、ご確認ください。)
- 今回10回目の申請者数は増加しましたが、11回目以降徐々に全体の申請者数は減少していくのではないかと個人的に思っております。また、採択率については、今後も大きく変動することなく10回目公募結果のレベルで推移するものと予想します。
2)和歌山県の10回目公募採択結果サマリーについて
- 和歌山県の10回目公募申請者数(74者)ですが、前回同様低迷しています。多くの事業者が、今年2月に公募開始となった和歌山県版の事業再構築補助金(和歌山県事業再構築チャレンジ補助金)へ流れたことが理由でしょう。
- 和歌山県の採択率は、全国平均と同じ48%となっています。
3)事務局作成の「第10回公募の採択結果分析資料」について
今回も事務局は10回目採択結果を分析した以下の資料を公表しています。「業種別」「都道府県別」「応募金額・採択金額別」等で分析した興味深い資料ですので、下URL資料ご覧ください!
「事業再構築補助金第9回公募の結果について」 >>koubo_kekka_gaiyou10.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)
4)第11回公募以降の申請における注意点!
次回の11回目公募の申請締切は10月6日になります。12回目公募の申請締切日は公表されていませんが、多分12月末~1月上旬ぐらいになるでしょう。現在の申請枠・申請要件等の大枠は以下のとおりですが、詳しくは概要資料(summary010.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)、及び公募要領(koubo.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)をご覧ください。
(注1)最低賃金枠の要件が右URL資料のとおり変更・緩和されていますので、ご留意ください! >>saiteichinginwaku_youkenminaosi.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)
(注2)成長枠、産業構造転換枠の業種指定リスト最新版(9月27日時点)は以下のとおり。
*成長枠の業種指定リスト>>seichowaku_list.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)
*産業構造転換枠の業種指定リスト>>tenkanwaku_list.pdf (jigyou-saikouchiku.go.jp)