「新しい資本主義の実行計画」「骨太の方針」に明記してある通り、グリーン成長戦略・GXは重点政策のひとつですであり、政府は今後も補助金等の支援策で事業者支援を行っていくと思います。とはいえ、事業者にとってのグリーン成長戦略・GXとは具体的に何かはっきりしないように思えます。そこで、以下、ひとつの例として事業再構築補助金のグリーン成長枠の採択者を分析してみました。
1)政府の「グリーン成長戦略の概要」とは?
以下の表が政府のグリー成長戦略(green_koho_r2.pdf (meti.go.jp)の概要になります。事業者には14分野における新たな取り組み・イノベーションが期待されているのでしょう!
2)では、具体的な事業者のグリーン成長に関する取組・新規事業とは何か?
事業再構築補助金においては、6回目公募よりグリーン成長枠が新設されていますが、直近の9回目公募の採択結果から実際にグリーン成長枠で採択された事業をリストアップしてみました。(ちなみに公表されている採択者リストには申請枠の区分がありません。)下の表は「グリーン成長」で検索してリスト化した事例(35事例)の一部です。35全ての採択事例は右URLよりダウンロードできます。>>https://www.yano-support.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/採択事例グリーン 2.xlsx
35事例は間違いなくグリーン成長枠かと思いますので、ご興味のある方は「事業計画の概要」に目を通してみてはいかがでしょうか?キーワードとしては、EV、水素、半導体、リサイクル、太陽光、バイオマス、フードロス。省エネなどが挙げられますね。(一番最後に、補助金事務局の分析も掲載していますので、そちらもご覧ください)
9回目公募においてグリーン成長枠で採択された事業者数は148社になります。採択者リストには申請枠の区分がないので、「グリーン」「脱炭素」「カーボンニュートラル」などのキーワードで検索したところ全部で220の事例が出てきました。右URLがそのリストになります。>>https://www.yano-support.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/採択事例グリーン.xlsx これら220事例の中にはグリーン成長枠でないものも含まれますので、その点ご留意ください。
3)事業再構築補助金「グリーン成長枠」、活用のススメ
事業再構築補助金では原則「1事業者、1回のみの採択」であり、1回採択されれば、2回目の申請は不可です。しかし、「グリーン成長枠」では例外的に2回目までの採択が可能となってます。一度採択を受けた事業者でも、グリン成長戦略・GXに該当する新たな再構築事業を計画されるのであれば、是非当申請枠への申請を検討ください。「グリーン成長枠」の概要は以下のとおりとなっています。
最後に、補助金事務局のグリーン成長枠に関する分析も紹介しておきます。以下、ご参考ください!