最近増々、新聞等でチャットGPT等の生成AI活用に関する記事を目にすることが多くなっています。また、以前当ブログで取り上げたチャットGPTに関する記事（https://www.yano-support.com/management/chatgpt-sample/）の閲覧数も非常に多かったことからも、多くの方が生成AIに大きな関心を寄せていることが分かります。
ということで、本日、明日と２回にわたり生成AIの活用について書いてみたいと思います。本日は、最近公表された２つの「生成AIの活用に関するアンケート調査結果」（東京商工会議所と帝国データバンク）を取り上げてみます。明日の記事では、生成AI活用の大変興味深い事例を紹介しますね。（実際の指令文とAI回答の事例）
１）東京商工会議所の「生成AIの活用に関するアンケート調査結果」について
東商は四半期毎に景況感に関するレポートを出していますが、先週公表した最新レポート（タイトル (tokyo-cci.or.jp)）の中で「生成AIの活用に関するアンケート調査結果」を公表しています。以下、レポートからの抜粋です。（８ページ目）
回答した事業者数は東京の１０９６者、その中の６５％は２０名以下の小規模な事業者です。比較的小さい事業者でも、約３分の１が生成AIを活用に動いているようです。また、朝日新聞がこの調査結果について右URL記事を出していますが、要点は以下のとおり。＞＞生成AI、中小企業の3分の1が活用へ 車両運行ルートの作成にも：朝日新聞デジタル (asahi.com)
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生成AIの業務での利用を聞いたところ、「活用している」が5・7%、「今後活用を検討している」が29・6%だった。文案作成、情報収集、アイデア出しなどの用途が多かった。車両運行の効率的なルート作成やデータの下処理といった事例も寄せられた。
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東商の担当者は「比較対象がないものの、思ったよりも積極的な対応が多い」とし、人手不足に見舞われる中小企業が業務の効率化につなげる動きではないかとの見方を示した。
２）帝国データバンクの生成AIの活用に関するアンケート調査結果」について
今週２０日、帝国データバンクは右URLにあるレポートを公表しました。＞＞生成AIの活用に関する企業アンケート (tdb.co.jp) 当レポートのタイトルは、「ChatGPT ブームが追い風、生成 AI を活用・検討している企業、6 割超え！～検討するも「具体的な活用イメージ湧かず」が 37.8％、実践に課題～」となっています。以下、レポートからの抜粋です。
- 当レポートでの生成AIを活用・検討している事業者の割合は６１％ですが、東証の調査結果（３５％）と比べると大分高くなっています。理由の一つは、帝国データバンクの調査対象事業者には相当数の中堅・大企業も含まれることかと考えます。
- 特筆すべき要点はレポート中にあるとおり、「本アンケートの結果、生成 AI（人工知能）について、自社の業務で活用・検討すると前向きに取り組む企業は 6 割超に達した。しかし、全体の 4 割弱は活用の意向があるものの、自社の業務での具体的な使い方や活用場面が想定できておらず、生成 AI はイメージが先行しておりビジネスでの活用にはもう少し時間がかかりそうだということが分かった」ということでしょうか。
- 当レポートは全部４ページ、事業者の生の声等も掲載されており大変興味深いものです。生成AIの活用にご興味のある方は是非ご一読ください。
以前配信した記事では、生成AIの活用が特に事務系の専門職・管理職において業務上で生産性向上に貢献する調査データを紹介しました。＞生成AI（チャットGPT等）の効果は？その影響は？活用方法は？【新しい資本主義実現会議資料から】 – ＹＭＯ (yano-support.com) しかし、上にあるとおり「多くの事業者が生成AIを活用したい意向であるが、自社の業務での具体的な使い方や活用場面が想定できていない」ということですので、、明日の記事では大変興味深い生成AIの活用事例を紹介したいと思います。
