補助金申請時の事業計画書作成で悪戦苦闘されている事業者も多いと思いますが、本日は事業計画書を作成する際に大変有益な情報を紹介・解説します!中小企業庁の広報サイト「ミラサポPlus」(https://mirasapo-plus.go.jp/)には、経営に有益な情報をマンガで分かりやすく説明した記事が掲載されています。以下、この「マンガでわかるシリーズ」(https://mirasapo-plus.go.jp/tag/cartoon/)から事業計画書作成に関連する有益な記事になります。
1)マンガでわかる「経営・事業計画」 >>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/19113/
- 事業計画書を構成する基本要素が分かりやすく説明してあります。これらの基本要素をベースに、各補助金の公募要領にある必要記述事項・審査項目を考慮し事業計画書を作成する必要があります。(記事の最後に事業計画書の実例・記載例を載せていますので、是非ご覧ください!)
- 全ての補助金申請における事業計画書作成のポイントは、この記事にあるとおり「一貫性」「具体性」「実現性」になります。この3つのポイントをしっかり押さえれば、計画全体の「説得力」が高まり、補助金の審査員から高く評価してもらえます。
- 特に「実現性」に関し、「絶対、新規事業は成功します!」とか「必ず売上・収益計画は達成できます!」とだけ単に書いても、補助金の審査員は信じてくれません。そこで必要なのが、それを裏付ける「事実と数字」(Fact&Figure)になります。これがないと計画自体の実現性に説得力がないですので、計画がしっかり「事実と数字」で裏付けられているか否かが大変重要なポイントになります!
2)マンガでわかる「SWOT分析」 >>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/16748/
- 事業再構築補助金申請等ではSWOT分析が必要になります。重要なことは、SWOT分析は「なぜ、今回この新規事業を実施することに決めたのか?」の背景・理由のひとつであるべきということです。良く見受けられる残念なケースは、書いてあるSWOTが新規事業を決めた背景・理由につながっていない、一貫性がない場合です。この点をしっかり意識してSWOT分析を計画書に記述するべきでしょう!
3)マンガでわかる「市場調査」 >>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/17657/
- 今までやったことがない再構築事業・新規事業の計画では「市場調査」「競合調査」が必須です!新しい市場に参入し新しい顧客を獲得するのですから、新規市場・顧客・競合の現状・動向を把握する必要があります。これらの情報が計画の中になければ、審査員から全くの準備不足(ひょっとして単なる思い付き)と思われます。
- 説得力のある市場調査・競合調査情報・データを記述すれば、計画自体の説得力が増し、補助金の審査員から高い評価を得ることができます。(特に、Webで調べた情報ではなく、自社で行ったアンケート調査・訪問しての調査であれば、一層説得力が増すかと思います。)
4)マンガでわかる「マーケティングの4P」 >>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/19379/
- 「4P」は大昔からあるマーケティング・フレームワークのひとつですが、現在でもまだまだ有効な手法かと考えます。
- 上記1)の計画作成のポイントのひとつに「実現性」がありますが、この4Pを(事実と数字で)具体的に、論理的にしっかり記述することにより補助金の審査員から「計画の実現性が高い」と評価してもらえるはずです。
5)マンガでわかる「経営デザインシート」 >>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/18567/
- 経営デザインシートは、中長期の事業計画書を作成する際の有効なフレームワークとして、政府(内閣府・経産省)が普及に力を入れています。
- 事業再構築補助金、ものづくり補助金申請においては3~5年の事業計画書が求められますので、この経営デザインシートを計画の全体像として記述することも有効かと考えます。(必須ではありませんので、あくまでも説得力を持たせるための一つの工夫と考えてください)
以上、補助金申請に必要な事業計画書作成に役立つ情報になりますが、最後に以下、主要補助金で実際の採択された事業計画書事例、記載例を紹介しておきます。説得力のある事業計画書とはどんなものかイメージできるはずです。