ものづくり補助金の10次公募(5月12日締切)の採択結果が、先週公表されました。10次公募では補助スキーム(補助上限額)が変更になり、且つ複数の申請枠が新設されましたが、採択結果は以下のとおりとなっております。
以下、今回の採択結果に対するコメント、および当補助金の活用のススメになります!
- 全体の採択率は61%と前回、前々回の数字とほぼ同じレベルであり、相当高い採択率と言えると思います。
- 10次公募で新設された3申請枠(デジタル枠・雇用拡大枠・グリーン枠)ですが、申請者数はデジタル枠が一番多く828者となっています。また、採択率をみると、3申請枠共に通常枠より8~11%高くなっています。今後も、通常枠よりは採択されやすいかと考えます。
- 政府は、事業者のコロナ、及び物価高対応に対して引き続き積極的に支援していくでしょうから、必要な予算を確保の上、今後も当補助金の採択率は高いレベル(60%)ぐらいで推移していくと予想します。
- ほぼ全ての業種で原材料・仕入れ価格が上昇しており、且つ物価高に伴う人件費の上昇も予想されます。このような現状において利益を確保するためにも、設備投資による「生産性の向上」は必須かと考えます。今後、新たな設備投資を検討することがあれば、是非当補助金の活用をご検討いただければと思います。
- 留意事項として、「給与支給総額を年率平均1.5%以上増加すること」と「事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること」が申請要件になっておりますので、ご注意ください。詳しくは下の資料②の4ページをご覧ください。
次回公募締切は8月18日になりますが、最後に以下、ものづくり補助金の関連する情報を張り付けておきます。
①ものづくり補助金の事務局HP:https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
②公募要領の概要版:https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/11th/gaiyou_20220519.pdf
③令和3年度補正予算ものづくり補助金の概要説明資料:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2021/hosei/mono.pdf?0303