昨今、仕入価格の上昇、、電気等のエネルギーコストの上昇、円安による輸入価格上昇などで大きな影響を受けている事業者も相当多いかと思います。事業者・経営者としては、コスト上昇分を販売価格へ転嫁して、なんとか「売上総利益額(粗利額)」の確保することを検討するかと考えます。ただし、下請取引を含むBtoB取引においては、取引先(顧客)がいるわけで、価格交渉が非常に重要になってきます。
そこで、本日は各業界での「BtoB下請取引での価格交渉・価格転嫁の現状」、及び「価格交渉のテクニックやポイント」についての情報を提供します!
1)BtoB下請取引での価格交渉・価格転嫁に関する調査結果について
先週、経産省・中小企業庁は先週、中小企業15万社を対象にした「BtoB下請取引での価格交渉・価格転嫁」に関する調査結果を公表しました。
①経産省HP公表記事:https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220622002/20220622002.html
②調査結果資料(本文6ページ、添付資料30ぺージ):https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220622002/20220622002-a.pdf
詳しくは上の調査結果資料に目を通していただきたいと思いますが、以下当件に関する日刊工業新聞記事からの抜粋になります。
「直近6カ月における発注側との価格交渉について、実現できていない企業の割合は前回調査比3・2ポイント減の9・9%とやや改善した。一方、全く価格転嫁できていない企業の割合は同5・3ポイント増の22・6%と悪化した。」
「コスト要素別に全く価格転嫁できなかった企業の割合を見ると、原材料費が22・2%だったのに対し、労務費は33・8%、エネルギーコストは33・1%と原材料費より高かった。企業庁は「労務費やエネルギーコストの上昇分は自社の生産性の問題ととらえられたり、可視化が難しかったりし、原材料費の上昇と比べ価格転嫁につながりにくい」と課題を分析する。」
また、この調査結果資料では、下にある業種別に価格交渉・価格転嫁の現状を分析しています。(11~29ページ)是非、皆様の業種に該当するページの分析をご覧いただければと思います。
2)価格交渉のテクニックやポイントについて~マンガで分かる「価格交渉」~
最近、中小企業庁サイト「ミラサポPLUS」に以下の記事が掲載されました。
価格交渉のテクニックやポイントをご紹介します >>https://mirasapo-plus.go.jp/hint/18596/
特に価格交渉が苦手の事業者、是非ご参考ください!