９月２１日に申請締切となった事業再構築補助金３回目公募ですが、本日全ての申請枠の採択結果が公表されました。下URLに採択された事業者リストが掲載されています。
事業再構築補助金HP＞＞https://jigyou-saikouchiku.go.jp/result.php
１）全国の３回目公募採択結果のサマリー（１次・２次公募と比較して）
- 全体（合計）の申請者数は、２回目公募と比べほぼ同じ、採択率もほぼ変わらず４４．４％となりました。
- 申請枠別にみると、すべての枠で採択率はほぼ２回目公募と同じ数字になっています。（通常枠３７％、特別枠６７％）
- ３回目公募で新設された「最低賃金枠」ですが、申請者数は予想外に少ないかと思います。（全国で４６９者）特別枠の申請者数と比べても約１／１０になります。その代わりではないですが、採択率は予想通り８０％と高い数字になりました。（通常枠・特別枠よりも審査で優遇されますので）
- 今回、「書類不備等で申請要件を満たさなかった件数」の割合が全体の８．８％、２回目公募と比べ３％低くなりましたが、他の補助金申請と比べるとまだまだ高い数字かと思います。電子申請作業、添付資料の作成など不備がないよう細心の注意を払う必要があるかと思います。
２）和歌山県の３回目公募採択結果サマリーについて
- 今回、和歌山県は、１回目、2回目と比べかなり善戦しているかと思います。申請者数は、２回目の１７３者から２１０者へと増加し、採択率にいたっては２回目より１０ポイントアップの５０％となりました。全国平均の４５％と比べても５ポイント高い数字です。
- 採択された１０４者の事業者様、おめでとうございます！
３）事務局作成の「第2回公募の採択結果分析資料」について
２回目の採択結果同様に、今回も事務局は３回目採択結果を分析した以下の資料を公表しています。「業種別」「都道府県別」「応募金額・採択金額別」等で分析した興味深い資料ですので、下URL資料ご覧ください！
「事業再構築補助金第３回公募の結果について」 >>https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/result/koubo_kekka_gaiyou03.pdf
４）今回の採択結果に対する個人的な感想
- 今回の３回目公募採択結果ですが、申請者数・採択率ともに２回目公募結果と比べ、ほぼ同じ数字になりました。３回目公募で消化した予算額も、前回同様約２０００億円ぐらいかと思います。これで、１回目、２回目と併せた予算消化額は約６０００億円ほどになるかと推定します。今後の申請者数にもよるかとは思いますが、総予算１兆超は、次回４回目公募（１２月２１日締切）、５回目公募（３月締切）で全て消化される可能性が高いですね。
- 採択のハードルの高さ（採択率）ですが、今回３回目までの結果を見ると、通常枠は「３者に１者」、特別枠は「３者に２者」、最低賃金枠は「５者に４者」が採択されると言えそうです。
- 来年度（４月以降）の公募ですが、先日お知らせしたとおり補正予算案に６１００億円が追加計上されています。来年度からは申請者数がだんだん減少すると個人的に予想していますので、来年度の公募スケジュールは６月締切、９月締切、１２月締切、３月締切の計４回の公募があると予想します。（あくまでも個人的な予想ですので、その点ご留意ください）
- 最近、事業再構築補助金の公募は来年３月（５回目）で終了と認識している事業者に複数お会いしました。来年度も間違くなく事業再構築補助金は継続されますので、あせる必要はありません。焦るあまり、単なる「思い付き」で再構築事業を決めることは、是非避けていただきたいと思います。事業環境、自社のSWOT等をしっかり考慮し、必要な情報収集・市場調査を行った上で「自社に適した・勝算のある再構築事業」を決定ください！事業再構築補助金への申請は、それからで十分間に合いますので。
以上、次回の４回目申請締切は１２月２１日になります。残り約3週間、全力で事業計画書作成、電子申請作業に取り組んでいただければと思います。
