本題の前にひとつ。昨日、岸田氏が自民党総裁に選出されましたが、その後の挨拶で「新型コロナウイルス対策の数十兆円規模の経済対策を年末までにまとめる」と表明しました。つまり、11月の衆院総選挙後に経済対策を含む大型補正予算案が組まれるかと思います。(例年どおりであれば、クリスマスあたりに閣議決定、来年1月の通常国会で成立するかと予想します。)中小事業者支援策として事業再構築補助金、下のIT導入補助金を含む主要3補助金の拡充・追加予算等が含まれるかと予想・期待してます。また、事業者向けの持続化給付金や家賃支援給付金の再支給を検討するという話もあるようですが、どうなるでしょうか?
さて、主要補助金の一つである「IT導入補助金」ですが、久しぶりに特設サイトをチェックしたところ、今まで非公表であった採択率のデータが公表されてました。(既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが)
Webで色々調べる中で、採択率はだいたい50%ぐらいかと勘ぐってましたが、実際の採択率は上の表のとおり約60%とかなり高い数字なっています。「思っていたより、大分高い採択率だなぁ~」というのが正直な感想です。政府は「デジタル化・DX」を盛んに唱えてますが、今後ITツールの導入を検討・計画されている事業者様、是非IT導入補助金の活用をご検討いただければと思います。そこで、以下、検討に必要・有益な情報になります。
ちなみに、次回締切は11月中の予定です!
1)IT導入補助金 A・B類型(通常型)、 C・D類型(低感染リスク型ビジネス枠)の違い
昨日、ミラサポPlusに当件に関する記事が掲載されました。詳しくは下URLご覧ください。
>>https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/16490/
2)IT導入補助金の採択事例
当補助金の事務局サイトにあるIT導入補助金採択事例は、下URLのとおりです。
>>https://www.it-hojo.jp/applicant/casestudies.html
RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)、会計・給与・勤怠システム等、顧客管理システム(CRM・SFA)、原価管理システム」、3次元CADなどの導入事例が多く掲載されております。特に同業の事例があれば、是非ご参考いただければと思います。
3)IT導入補助金の申請方法
IT導入補助金の事務局サイトは右。>>https://www.it-hojo.jp/
申請方法については、以下のURLご覧ください。
>>https://www.it-hojo.jp/applicant/how-to-apply.html
当然「ITツールの選択」することが最初のステップですが、併せて、そのITツールのベンダーである「IT導入支援事業者」を選定することが重要になります。というのも、当補助金の申請は「IT導入支援事業者との共同作成・提出」になるからです。(その前に、導入するITツール・ITベンダーが補助金事務局へ登録されていることが前提、申請要件になりますので、ご注意ください)
できれば、申請経験が豊富でスキルが高い IT導入支援事業者(ITベンダー)を選定する方が良いかと思います。
4)中小事業者における今後のIT化・DXについて
先週、政府は2021年度の経済財政白書を公表しましたが、その中で「新型コロナウイルス禍でも景気は回復局面にあるとしつつ、成長への課題にデジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れ」を挙げています。
*日経新聞記事:「成長回復へDX課題、中小で導入・検討4割のみ 経財白書」
>>https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA228ET0S1A920C2000000/
以前の記事で「IT化」と「DX」の違いについては述べました。(https://www.yano-support.com/management/239-2020/)
政府は「DX、DX」と言ってますが、私の肌感覚として小規模事業者には「DX」という言葉は浸透していません。ビジネスモデルの変革につながる「DX」の推進が重要であることは言うまでもありませんが、小規模事業者にとっては、その前に業務の効率化・生産性向上につながる基本的な「IT化」がまだまだ必要かと考えます。その際、是非「IT導入補助金」をご活用ください!