昨日、5月13日締切分の第6回ものづくり補助金の採択結果が発表されました!
*ものづくり補助金の特設サイト:採択結果ページ >>https://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html
1)ものづくり補助金活用のススメ(今回の採択結果も踏まえ)
今回7次の「一般型」(通常枠と新特別枠(低感染リスク型))の採択率は、ちょうど50%となりました。(2社に1社の採択)前回6次の採択率は48%でしたので、今後の採択率も50%前後が推移するかと思われます。(申請者数にはよりますが)
一昨年までのものづくり補助金採択率は平均で40%ほどでした。今年に入り同じ設備投資の補助金である「事業再構築補助金」の公募が始ったこともあり、申請者数が例年より比較的少なくいことで、採択率がアップしたものと思われます。
さて、事業者の皆さま、ものづくり補助金と事業再構築補助金の違いをしっかりと理解されているでしょうか?以下、2つの補助金を比較してみました。
(注)ここでは、ものづくり補助金グローバル展開型については割愛しています
上記表を考慮の上、以下のような事業者には、強く「ものづくり補助金」への申請を勧めたいと思います。
①(事業再構築補助金の)「10%売上減」の要件を満たさないが、今後ポストコロナへの対応として新たな設備投資・新規取組を予定されている事業者
*業種・ビジネスモデルによってはコロナの影響が小さい、逆に売上が伸びている事業者もおられるかと思います。とはいえ、今後のポストコロナ等への対応で新規取組・設備投資が必要な事業者もいらっしゃるでしょう。
*その際は是非ものづくり補助金への申請をご検討ください! その新しい取組が非接触等のコロナ対応と言えるのであれば、新特別枠「低感染リスク型」への申請が」能であり、少し採択され易くなります。(申請者の約半数は、低感染リスク型への申請になっているようです)
*また、新特別枠では、広告宣伝・販売促進費も上限付きで補助対象となっています。
②「10%売上減」の要件を満たすが、現在検討・計画している事業が、「思い切った事業再構築事業」と言い難い(事業再構築要件を満たさない可能性が高い)
当方、今まで50件以上の事業再構築補助金案件に直接的・間接的に携わってきましたが、中には以下のような案件もあります。
*計画している新規事業が、現在の本業に大きく関連するものであり、「新分野展開」「業態転換」とは言い難い。審査員に「事業再構築要件を満たさない」とされる可能性が高い。
*仮に申請し、事業再構築要件は満たすとされたとしても、「思い切った事業再構築事業」とは理解されず、結果として採択されない可能性がかなり高い。
ものづくり補助金申請においては、「事業再構築」は関係なく、本業を伸ばす(生産性が向上する、付加価値額が増える)新しい新規取組であればOKです。その上で、他の競合他社がやっていない・一般的でない取組(経営革新)であれば、採択されやすくなります。
以上、自社が検討・計画している新規事業の内容を十分考慮し、一番適した補助金を選択・申請して頂ければと思います。
最後に、以下、今回ものづくり補助金7次締切で採択された県内事業者(22社)を紹介しておきます。