皆さま、既にご存じでしょうが、7月10(土)の新聞各紙に「生産性の向上などに取り組む中小企業の皆様を応援します!」という大きな全面広告(経産省・中小企業庁)が掲載されました。広告に大きく紹介されている厚労省の雇用関連助成金は、以下の3つです。
①キャリアップ助成金 ②業務改善助成金 ③産業雇用安定助成金 (雇用調整助成金は、雇用の維持・安定が目的であり、生産性向上とはあまり関係なので、今回の広告には入ってませんね)
新しい支援策・制度でもないのに、経産省・中小企業庁が新聞全紙へ全面広告するとは珍しいですね!「現在、厚労省審議会で議論の最中である「最低賃金の引上げ」を後押しする意味もあるのかなぁ~」と勘ぐってしますのは、私だけでしょうか?
この新聞広告に合わせて、ミラサポPlusに以下の記事が掲載されましたので、紹介しておきます!厚労省の主要助成金、及び経産省関連の主要補助金(事業再構築補助金など)が紹介されています!
ミラサポPlus記事;「生産性向上に関する支援策をご紹介します!(新聞広告「生産性の向上などに取り組む中小企業の皆様を応援します!」をご覧いただいた方へ)」
>>https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/15914/
せっかくの機会ですので、本日は新聞広告で紹介されている雇用関連助成金の中で最も人気のあるトップ2について、私見を交えて簡単に解説したいと思います。(雇用調整助成金を除いていですが)
①キャリアップ助成金
この助成金は、「非正規雇用労働者の正社員化」を始めとした従業員のキャリアアップを支援するものです。詳しくは右URLご覧ください。>>
https://seido-navi.mirasapo-plus.go.jp/supports/682?_ga=2.13515575.1832130502.1625922615-1268704855.1617255120
昨年の6月、私は右にある「年金制度改革関連法が成立 どう変わる?」という記事を書いています。>>https://www.yano-support.com/subsidies/071-2020/
パートの厚生年金加入義務は、2022年10月に従業員「101人以上」に、2024年10月に「51人以上」まで、2段階で引き下げられることは、ご存じでしょうか?
つまり、事業主負担も増えるわけですが、これを契機に非正規の正社員化を随時検討する事業者も増えていくかもしれません。その際は、このキャリアップ助成金を活用できるかと考えます。
②業務改善助成金
毎年、10月の最低賃金アップ前に、政府が中小事業者へ活用するよう強く勧めている助成金です。つまり、業務改善助成金とは、「生産性向上のための設備投資などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上(20円以上)引き上げた事業者に対して、その設備投資などの経費の一部を助成」するものです。詳しくは下URLのとおり。