昨日、本年度1次締切分のIT導入補助金採択結果が公表されました。
- 中小機構のリリース記事 >>https://www.smrj.go.jp/org/info/press/2021/favgos000001lkue-att/20210615_press_01.pdf
- IT導入補助金の特設サイト:類型毎に採択者リストが掲載されています。 >>https://www.it-hojo.jp/applicant/grant_decision.html
リリース記事にあるとおり、今回の採択者数は3717者です。申請する類型は4つありますが、類型別に以下まとめてみました。(参考情報として、和歌山県内の採択者数も入れてみました。)
以下、今回の採択結果に対する分析、及び個人的な私見になります。
- 令和2年度3次補正で主要3補助金(もの補助、持続化、IT導入)の低感染リスク型で2300億円という巨額予算が計上されてましたので、全体の採択者数の63%が低感染リスク型だということは予想通りです。
- しかし、当補助金の採択結果は発表の度に疑問に思うことは、「なぜ、申請者数・採択率を公表しないのか?」ということです。もの補助をはじめ、他の主要補助金は必ず申請者・採択率を公表しますが、なぜ当補助金だけそれをしないのか不明です。 頑張って補助金へ申請した事業者に対し申請者数・採択率ぐらい公表することは、個人的に「礼儀」だと思うのですが、なぜでしょう?
- また、当補助金へ申請するための事業計画書ですが、事業者とIT導入支援事業者(ITベンダー)との共同作成になってます。事業計画書の内容も数字などがメインで、「なぜ、この業務ソフトが必要なのか?どのような効果があり?、いかに効果を創出していくのか?文章で記述するところが、ほとんどない印象です」 故に、当方、補助金申請サポートのプロと自負していますが、この補助金だけは有効なアドバイスができません。正直、採択のポイントが良く分からないからです。(申請経験豊富なITベンダーは、この点よく理解しているかと思うのですが?)
- このような理由で、事業者へは「できれば、補助金申請の経験の豊富なIT導入支援事業者(ITベンダー)を選択した方が良いですよ!あと、不備がないよう注意して申請してください」ぐらいしかアドバイスできません。(なんか、アドバイスになってませんよね!)
- 当補助金において、「どのような審査が行われているのか、なんか不透明」といのが個人的な印象です。
以上、ちょっと愚痴になってしまいましたが、このIT導入補助金は、事業者のIT化・生産性向上を支援するありがたい補助金であることは間違いありません。来年度まで通年公募になっておりますので、社内のIT化促進で業務系ソフトを活用する場合、是非当補助金への申請をご検討いただければと思います。その際は、ITツール・IT導入支援事業者(ITベンダー)を選択後、ITベンダーとしっかりと早めに打ち合わせ・協議することが重要かと考えます。
最後に、今回のIT導入補助金「低感染リスク型」の採択率は不明ですが、令和2年度3次補正の3補助金予算額2300億円を考えると、しばらくは「ものづくり補助金:低感染リスク型」「持続化補助金:低感染リスク型」の採択率は、通例より高くなると個人的に予想しております。(狙い目と思っています) 両補助金1次締切の採択結果は6月末ごろの予定ですが、どうなるでしょうか?
あと、そういえば、いよいよ近日中に事業再構築補助金1次締切分の採択結果が発表になりますね!今週末の発表になるのでしょうか? 結果が出次第、このブログで分析したいと思います。