本題の前にひとつ。IT導入支援事業者を装った悪質な事業者がいるそうです!ご注意ください
「IT導入支援事業者登録を受けていない事業者がIT導入支援事業者を装って架空の補助金申請を斡旋するというようなケースが報告されています。それらの事業者は「補助金が交付される」と偽りの説明をしたうえソフトウェア類の購入費用および補助金申請代行費用等を請求することがあるようです。」
- IT導入補助金HP(上の注意書きご覧ください)>>https://www.it-hojo.jp/
ちなみに、先日配信した通り、次回IT導入補助金の公募開始予定は4月中となっています。
- 「中小企業のイノベーション 実態調査」報告書について、事業再構築補助金にも少し関連するかと
12月15日公表になった「事業再構築補助金の概要」資料(下URL)ですが、この中に個人的にひっかかる箇所があります。
>>https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/pdf/summary.pdf?0215
審査項目の一つに「イノベーションの促進」とありますが、この「イノベーション」をどう捉えるべきか、その上でどのように申請者へアドバイスすべきか悩んでいます。「イノベーション」とは一般的には「技術革新」と訳されることが多いですが、人によってその定義はまちまちのような気がします。個人的には「今まで世の中になかった新しい価値(商品・サービス・技術など)の創造」と理解しています。(例えば、ソニーのウォークマン、古いですねぇ)
そんな時に以下の報告書が東京商工会議所HPに公表されました。
- 東商HP公表記事:「中小企業のイノベーション実態調査」結果を取りまとめました」
>>https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1024309
- 「中小企業のイノベーション 実態調査」報告書(本文)24ページ
>>https://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=1024311
この実態調査では「イノベーション」を以下のとおり定義しています。
【本調査におけるイノベーション】 売上や業務の効率化など生産性向上に寄与し、経済的な価値を生み出す、課題解決に向けた企業における新たな取り組み。革新的なイノベーションだけでなく、自社にとって新しい、または改善された取り組みも含む。
とした上で、注意書きで「 ※革新的なイノベーション:競合他社が導入していない全く新しい取り組み。」としています。
なるほど、「今まで世の中になかった新しい価値の創造」というハードルの高い「革新的なイノベーション」だけでなく、「自社にとって新しい、または改善された取組」もイノベーションとして事業再構築補助金の事業計画書に記述しても良いかと思いました。また、報告書5ページ目にある「プロセス・イノベーション」「プロダクト・イノベーション」という言葉も使えそうです。
補助金との絡みは別にしても、この報告書、大変興味深い内容になっていると思います。まずは、東商HP公表記事にある「調査結果のポイント」を読んでから、報告書(本文)にざっと目を通してみては如何でしょうか?