- 《事前予告》県の事業者向けデジタル化支援策(補助金、IT関連事業者登録など)
和歌山県よりまだ正式な発表はありませんが、本年4月より和歌山県は製造業等のものづくり事業者に対するデジタル化・IT化支援を強化します。支援策の詳細な制度設計は現在検討中ですが、以下その概要になります。
1)デジタル化補助金:4月公募開始予定、補助対象となる事業者は「ものづくり事業者」限定
- 「ものづくり製品販促デジタル化促進」補助金(担当課:企業振興課)
*「新たな販促活動に対応した販売促進ツールを作成したい」
*補助上限:50万円
*補助率:1/2以内
*補助企業数:200社程度
- 「ものづくりシステムカイゼン促進」補助金(担当課:企業振興課)
*「工程管理システムや基幹業務支援システムなどを導入したい」
*補助上限:500万円
*補助率:1/2以内
*補助企業数:20社程度
- 「ものづくり生産力高度化」補助金(担当課:産業技術政策課)
*「デジタル技術等を駆使したビジネスモデル変革のための大規模投資をしたい」(いわゆる「DX改革」を支援する補助金ですね)
*補助上限:2,000万円
*補助率:1/3以内
*補助企業数:5社程度
- 上記3つの補助金の予算額は各1億円、総額3億円になります。県の補助金としてはとても大きな補助金かと思います。(県のデジタル化支援に対する本気度の現われかと考えます)
- 和歌山県IT関連事業者登録について
- 上の「ものづくり製品販促デジタル化促進」補助金に関し、ホームページ作成等を県内IT事業者に発注することが補助金活用の要件・条件となります。
*県の企業振興課HP>>https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/061000/d00206738.html
- そこで、県(企業振興課)は本補助金等を活用する中小企業者及び農林漁業者等から受注することができるIT関連事業者の登録制度を実施します。
和歌山県内に主たる事業所を有するIT関連事業者の方は、ぜひご登録いただければと思います。詳しくは、上URLに登録の流れ、登録方法、問合せ先が載っております。
3)デジタル化専門家派遣
- 「商工会・商工会議所・当財団等と連携し、デジタル化に精通した人材バンクを拡充。 導入準備から導入後の活用まで段階に応じサポート」
- 県内の各種支援機関の専門家派遣制度において、IT・デジタル関連の専門家を増やしていく方向かと考えますが、制度の支援内容が変更になるか不明です。
- 国の「デジタル化応援隊事業」が2月末で終了になりましたが、4月以降は県が推進するこの「デジタル化専門家派遣」を活用いただければと思います。
4)デジタル化普及啓発シンポジウム・デジタル化セミナー等の実施
- 4月からの補助金公募開始に合わせて、県は事業者向けにデジタル化関連のセミナー等の啓蒙活動を積極的に実施していく予定です。
以上が4月(予定)からの県のデジタル化支援策情報になりますが、詳細な情報は今後県HPに掲載されるかと思います。
昨年より新聞紙上でも「デジタル化」「DX」(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を本当によく目にします。デジタル庁も下URLのとおり今年9月設立を目指しているようです。
- 日経新聞記事:「デジタル庁、首相トップに500人規模 9月発足を閣議決定」
>>https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFS084IF0Y1A200C2000000/
和歌山県も行政手続きデジタル化を進める必要がありますが、(今回はものづくり事業者だけが対象ではありますが)県内事業者のデジタル化支援を今後積極的に強化していくものと思われます。