- 下請け企業への約束手形の決済期限「60日以内」に!
12日土曜日の日経新聞1面に以下の記事が掲載されました
- 日経新聞記事:「手形決済60日以内、中小資金繰り改善へ短縮」(記事冒頭のみ)
>>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63730080R10C20A9MM8000/
- 政府は下請け企業への支払いに使われる約束手形の決済期限を60日以内に短縮する。
- 現在は最長120日まで設定でき、中小企業が納入した商品などの代金を受け取るまで時間がかかることがあった。長年の慣習の是正を促し、中小企業の資金繰り改善を後押しする。
- 経済産業省と公正取引委員会が下請法の実質的な運用ルールとなっている通達を年内に見直す。繊維産業で90日以内、自動車・機械で120日以内と定めている決済期限を短縮し、一律60日以内と明記する。
- ただ発注側は厳しくなるため、通達の正式な運用までは3年程度の猶予期間を設ける。
- 今回の通達の見直しでは銀行で手形を現金化する際の手数料(割引料)について、原則、発注側の負担にすることも明記する。
当メルマガ配信先にも多くの下請け企業がいらっしゃいますが、サイトの長い手形取引で困っている事業者様も多いかと思います。通達の正式な運用までは3年程度掛かるようですが、中小の下請け企業には大変喜ばしいニュースとかと考えます。
手形サイトの短縮化もそうですが、今後も「更なる手形から現金支払への転換」、「現金化にかる割引料等のコストの上乗せ」も普及拡大していくものと思われます。
最後に、以下参考情報になります。
当記事の内容ですが、現在経産省が開催している以下の検討会の議論と関連しているかと推測します。
- 経産省HP:約束手形をはじめとする支払条件の改善に向けた検討会
>>https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200727001/20200727001.html
当件にご興味のある方、以下の検討会資料をご覧いただけば、わが国における手形取引の現状・課題がデータで解説されています。
>>https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/shiharaikaizen/2020/200819shiharaikaizen03.pdf